「メタバース」。最近では、まさにバズワードといえるほど、SNSやメディアなどでこの話題が盛り上がっています。 日経クロストレンドの記者が新トレンドを解説します。

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「メタバース」。最近では、まさにバズワードといえるほど、SNSやメディアなどでこの話題が盛り上がっています。

 ちょっと聞き飽きた、という人もいるかもしれません。また、10年以上前にブームとなった「セカンドライフ」の二の舞いになるのではないか、との声も少なくありません。

 当然、ここまで大きく盛り上がれば、落ち着くタイミングもあるはずです。しかし、実は今、メタバース時代を見据えて既に動き出している企業が多く存在しています。決してスタートアップだけではありません。老舗企業、大手企業も虎視眈々と市場を狙っています。

 例えば、セレクトショップ大手のビームス(東京・渋谷)。バーチャル店舗を出店し、店舗スタッフがアバターとなってリアルタイム接客にチャレンジしています。

 また、大丸松坂屋百貨店も、バーチャル店舗に食品3Dモデルやカタログを展示。参加者が手に取って形状を確認したり、実際に商品を購入したりできる取り組みも実施しています。

 一方、JR東日本は仮想空間に「駅」をつくり出しました。駅は多くの人が行き交う場であり、商業やビジネスの基点にもなっています。メタバース時代でも、人々の交流の中心に居続けるべく、先手を打っているのです。

 2021年11月に公開したメタバース特集の第1弾では、仮想空間におけるビジネスの可能性と、日本勢の勝ち筋をまとめました。それからたった1カ月ほどの間にも、既に大きなニュースが続々と発表されています。メタバース特集の第2弾、担当としてはすぐにでもやりたいと考えています。時期はまだ未定ですが、ぜひご期待ください。

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ゲーム業界がトレンドをリード?

SNSの行き着く先「メタバース」とは ITの巨人も狙う新世界

 SNSの巨人フェイスブックが次の市場として狙う「メタバース」。様々な大手IT企業も言及し、巨大なうねりとなりつつある。仮想世界で多くの人が過ごす未来は現実になるのか、メタバースは生活やビジネスをどのように変えるのか――。元gumi会長で、VRゲームを手掛けるThirdverse(サードバース、東京・千代田)のCEO(最高経営責任者)に就任した國光宏尚氏に未来を聞いた。


メタバース時代の覇権を握る「本命」とは 強さを3つのCで解明

 加速するメタバースブーム。そんな中、現在のトレンドの基点となっているのが、「Fortnite(フォートナイト)」だ。そして、同ゲームを展開する米Epic Games(エピックゲームズ)は、実はメタバースで覇権を握る最有力候補という声もある。エピックの強さの理由を、海外のXR事情にも詳しいMESON(東京・渋谷)のディレクターが分析する。


ハード、ソフトの充実で伸びるVR利用 目指すは100万本超ゲーム【TGS2021】

 「東京ゲームショウ2021 オンライン」では、ビジネス向けウェビナー「TGSフォーラム」を開催した。その1つ「VR(仮想現実)が変革するゲームビジネスの未来」では、メタバースの広がりを含むVRゲーム市場の可能性や展望について、国内のVRゲーム業界をけん引する3人が議論した。


気になる海外勢の動きは

フェイスブックが「Meta」に 裏に見える「生活密着」への転換

 米フェイスブックは2021年10月28日(米国時間)、社名を「Meta(メタ)」に変更した。VR(仮想現実)空間でユーザー同士がつながる「メタバース」の実現に向けた取り組みを加速する。この裏には、「GAFA」と呼ばれる4社の中でもフェイスブックが出遅れていた“生活密着”と“ビジネス需要”を強化する狙いがあると、前刀禎明氏は見る。


メタバース≒宇宙開発? これから起こる「3つの産業インパクト」

 米フェイスブックがMeta(メタ)への社名変更を断行し、全集中する「メタバース(仮想空間)」。これまでの“一部メタバース的なサービス”と何が違うのか。周辺産業に与えるインパクトはいかほどか。日本政策投資銀行(DBJ)産業調査部が読み解く。


ファーウェイの技術「サイバーバース」とは? 現実と仮想が融合

 中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は2021年10月、中国広東省東莞(とうかん)市松山湖に置かれている自社研究開発基地「松山湖キャンパス」にて、AR(拡張現実)技術を活用したミッション型イベントを開催した。同イベントでは、専用のARアプリ「星光巨塔(直訳で、星の巨塔)」が用意された。参加者は同アプリを敷地内で使うことで、現実とバーチャルが融合した世界を体験でき、複数人数でプレーできるミッション型イベントなどを楽しんだ。


まだあるメタバース時代の注目企業

「未来の市場をつくる100社」大公開 次の30年をひらく企業は?

 afterコロナを見据え、世界はさらなる変化の時代へ突入しようとしている。直面する社会課題を解決し、新市場を生み出す企業はどこか。日経クロストレンドと日経MJは「未来の市場をつくる100社 2022年版」を選出した。伸長が期待できる10のジャンルと「次の30年」を目指す先駆者のリストを公開する。


Z世代のたまり場「パラレル」 メタバースSNSとして注目

 2021年11月4日発売の「日経トレンディ2021年12月号」では、日経クロストレンドと11月3日に発表した「2022年ヒット予測」を特集。9位に「パラレル」が入った。Z世代の間で広がる常時接続型SNSの有望株。バーチャル世界のたまり場で、友人と会話をしながら自宅で過ごす、といった新しい形の生活が定着しつつある。オンラインとオフラインが融合した生活は、より幅広い層に広がっていくだろう。


グリー「メタバース参入」の理由 社長もアバター姿で働く時代に

 人々がコンテンツを生み出し、仮想通貨で価値を交換し、消費する。ネット上に新たな市場をつくる場として「メタバース」への期待が高まっている。国内では2021年8月にグリーがメタバースへの本格参入を発表し、話題となった。グリー子会社REALITY(東京・港)の社長であるDJ RIO氏に尾原和啓氏が迫った。