「Amazonキラー」と呼ばれるShopify、テレビCMで最近よく見かけるBASEとSTORES。最近よく話題になる3つの新興ECプラットフォームにフォーカスした特集「Shopify、BASE、STORES研究」がおかげさまで大変よく読まれました。日経クロストレンドの記者が新トレンドを解説します。

(写真/Shutterstock)
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「Amazonキラー」と呼ばれるShopify、テレビCMで最近よく見かけるBASEとSTORES。最近よく話題になる3つの新興ECプラットフォームにフォーカスした特集「Shopify、BASE、STORES研究」がおかげさまで大変よく読まれました。

 個人から中小事業者、そして大企業に至るまで、あらゆる事業者がこれらのプラットフォームを使ってECサイトを運営しています。これらはこれまでのECプラットフォームと何が違うのか。そして、これらの普及によってECはどのように変わっていくのかを、プラットホーマーと店舗両面から探っていきました。

「無料で簡単にECを開設したい」というニーズを取り込んでいるBASEとSTORESに対し、世界を席巻しているカナダ発のECプラットフォーム「Shopify」は有料にもかかわらず、成長を続けています。同サービスの売りは数千もあるアプリによる機能の拡張性。インフラの対応力も魅力で、アクセスが殺到してもサーバーが落ちないという理由でShopifyに乗り換える事業者もいるそうです。

 Shopifyエバンジェリストを務めるフラクタ代表の河野貴伸氏は、「例えば2つのページのどっちのデザインだとお客さんが買ってくれるかを比較検証したり、どの広告が最適なのかをデータを取りながら分析したりなど、マーケティングを頑張りたいならShopifyが向いている。一方、小規模でITリテラシーがそれほどなく、これからECを始めるという場合はBASEやSTORESのほうが向いている」といいます。

 とりあえず固定費無料で始めて売り上げが増えてきたら有料のプラットフォームに移行するという考え方もありますが、「プラットフォームの乗り換えは顧客情報や商品登録の引き継ぎなどが大変で、リピーターが重要なECでは致命的。乗り換えがないような選択をすべきだ」と河野氏。

 自社ECはAmazonや楽天市場などのモール出店に比べてコストが安いうえにブランディングしやすい半面、集客が課題となります。3つのプラットフォームを使ってECサイトを立ち上げた事業者はこれらをどのように活用し、ビジネスを成功させているのか。数多くの事例を取材しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

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 東京・渋谷に本社を置くOniGO(オニゴー)は2021年8月25日、同名の宅配専用スーパー「OniGO」を東京・目黒の学芸大学駅近くにオープンした。専用アプリから注文すると、10分以内に商品が届くという。欧米や中国で急成長する新業態“ダークストア”がついに日本でもスタートした。


ユニークなEC活用

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 マンダムのEC専用スキンケアブランド「エムフォー」は、少女漫画『ときめきトゥナイト』やANAのCA(客室乗務員)とのコラボが奏功し、発売から2年で定期購入の会員数が約6倍に。研究成果が売りであるにもかかわらず、共感に訴える戦略を取った。


8億円超の“別荘”を売るECサイトが登場 コロナ禍のホテル新戦略

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Shopifyが越境ECを支援 拡張アプリ不要ですぐに海外展開

 ECサイト構築プラットフォームを提供するShopify Japan(東京・渋谷)は、2021年9月14日に越境ECを支援する新サービス「Shopify Markets(ショッピファイ・マーケット)」の提供を始めた。従来のようにアプリを使った複雑な設定をせずとも海外市場への参入ができるようになる。