コロナ禍では人と会って話をする機会が減っています。仕事はテレワークが増え、コミュニケーションの取り方も変化しました。そんなときだからこそ、仕事の同僚をはじめ、身の回りの人について、もっと知ることが大切になっているように感じます。日経クロストレンドの記者が解説します。

(写真/Shutterstock)
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 コロナ禍では人と会って話をする機会が減っています。仕事はテレワークが増え、コミュニケーションの取り方も変化しました。そんなときだからこそ、仕事の同僚をはじめ、身の回りの人について、もっと知ることが大切になっているように感じます。博報堂生活総合研究所の調査を基にした連載「30年のデータで解析! 生活者の変化潮流」は、「40代おじさん」の記事が好評をいただいていますが、どの世代の方にとっても男女差や世代差を理解するのに役立つ情報が満載です。

 例えば、「信頼に関する生活者調査」では、「ネット情報」と「マスコミ情報」のどちらが信用できるか二択で質問。60代だけは過半数以上(57.9%)がマスコミ情報と答え、20~50代はいずれもネット情報が優勢となりました。しかもその割合は、50代が53.9%、40代が62.3%と若くなるにしたがって徐々に増え、20代と30代に至っては70%を超えます。傾向は予想通りな一方、20、30代と60代でネット情報を信用する差が約30ポイントあることを意外に思った方も少なくないのではないでしょうか。

 また、男女で驚きの差が出た二択の質問もあります。「彼氏・彼女」と「ペット」のどちらが信用できるか聞いたところ、男性は彼氏・彼女が67.3%と過半数を大きく超えました。一方、女性はペットが51.2%と半数以上の結果になっています。男性にとっては悲しい結果ですが、女性はそれだけペットを大事に思っているとも捉えることができます。

 他の世代や異性の考え方を知ることは、自分の身近な人の理解にもつながりそうです。人との接し方が変化した昨今、意思疎通を円滑にする一助としてお役立てください。

40代おじさんはキス派?ラブレター派? 二択から見える意識


Z世代とシニア、上司と部下の板挟みで、40代おじさんは右往左往?


「43歳からおじさん」が調査で判明! 「7つの特徴」を大分析


40代おじさんへの処方箋

足りないのはお金より時間 40代おじさんの幸せは“時産”にあり

 「40代おじさん」を前後編にわたって分析する第2回(第1回はこちら)。コロナ禍前後で実は「幸福度が上がった」40代おじさんだが、それでもイライラや周囲への不満は依然として高い。それを解決する手立ては何なのか? 44歳の上席研究員が、“おじさん代表”として分析していく。


40代おじさんの意識を精神科医が分析 悲しい性をメッタ斬り!?

 残念な特徴が続々と浮き彫りになった「40代おじさん」。人口は多いのに見向きをされることはなく、博報堂生活総合研究所 生活定点のデータから見えてきたのは、イライラして周囲には不満だらけというみっともない傾向。この結果を精神科医はどう分析するのか。上席研究員・前沢裕文氏(44歳)が“40代おじさん代表” としてカウンセリングしてもらったところ……


40代おじさんの生き様は「30点」? 精神科医による処方箋

 「40代おじさん」の意識調査による悲しい結果を精神科医はどう分析するのか。博報堂生活総合研究所の前沢裕文氏(44歳)が、カウンセリングで救いを求めた回の後編(前編はこちら)。イライラすることが必ずしも悪いことではないと分かり、ほっとしたのもつかの間。突きつけられた「30点」という点数の真意は?


世代で異なる「お金持ち」「叱り」

世代間ギャップを学べる魔法の質問 「お金持ちって誰ですか?」

 あなたが思う「お金持ち」と、職場の上司や若手が思う「お金持ち」。このイメージには、大きな乖離(かいり)があることが調査で分かってきた。年代別の「お金持ち」とは誰なのか? 博報堂生活総合研究所による連載「30年のデータで解析! 生活者の変化潮流」の第6回、第7回は、「お金持ち」という言葉をフックにして世代間ギャップを明らかにしていく。


「お金持ちへの憧れ」は徐々に減る? 若者はなりたい自分を投影

 「お金持ち」のイメージを2回にわたって分析する後編(前編はこちら)。各世代の「お金持ち像」を見ていくと気づくのは、徐々に「憧れ」が薄れていき、年代が上がるにつれて「希望するライフスタイル」と「お金持ちの要件」の乖離(かいり)が進む点だ。若年層がイメージするお金持ちをひもとくことで、思わぬ発見が得られるかもしれない。


40代おじさん必読! J.Y. パーク氏に学ぶ「褒めワード」ベスト5

 40代男性の残念な特徴の一つが、「人は叱った方が成長する」と思う人が一番多いこと。そこで、「褒めワード」の魔術師である「NiziU」のプロデューサー・J.Y. Park氏の言葉から、よく使われたキーワードを抽出しランキング。「43歳からおじさん」を執筆した博報堂生活総合研究所の前沢裕文氏(44歳)が、褒め方が分からずに叱ってばかりの“同志”のために、緊急書き下ろし!


「食卓」の異変を追った調査も

たこ焼きが1位? 和食が消えた? 好きな料理ランキング大激変

 日本人の「食」に対する嗜好が大きく変わっている。「好きな料理」の上位が激変し、新たにランクインした料理とは? 人気上昇率トップ5の共通点は? 生活総研による新連載「30年のデータで解析! 生活者の変化潮流」の第3回、第4回は、日本の食卓に起きている異変の数々をリポートする。


シュフからシェフに! オンラインで「我が家の食卓」が変わる

 「内食志向」から「中食志向」へ。コロナでこの流れがさらに加速したことで、私たちの食卓はどう変わるのか。「お店の味」が家庭で味わえるようになり、「シュフ(主婦/主夫)」だけでなく「シェフ」がおうちごはんの担い手に。こんなサービスも生まれ始めている。調査を踏まえて、「食の未来」を予想していく。


40代おじさんに黄信号 「男女平等感」が世の中とズレている!?

 女性蔑視発言は「40代おじさん」にとってひとごとではない――。博報堂生活総合研究所 生活定点のデータから、40代おじさんに潜む“心の闇”が垣間見える。言行不一致な同志たちにこそ、あえて耳の痛いデータを見てほしい。上席研究員の前沢裕文氏(44歳)による「40代おじさんシリーズ」第3弾。

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