JR東日本などでエキナカや地域活性化を成功させてきた鎌田由美子氏の新刊『「よそもの」が日本を変える』が3月22日に発売になりました。 アフターコロナの世界で鎌田氏が大きな可能性を見いだしているのが、個性あるものづくりや文化に恵まれた「地域」。テレワークの普及や副業解禁で都心のビジネスパーソンが「よそもの」として地域のビジネスに参画し、 “シン・チホウ(新・地方)”が生まれると予測します。日経クロストレンドの記者が新トレンドを解説します。

 JR東日本などでエキナカや地域活性化を成功させてきた鎌田由美子氏の新刊『「よそもの」が日本を変える』が3月22日に発売になりました。 アフターコロナの世界で鎌田氏が大きな可能性を見いだしているのが、個性あるものづくりや文化に恵まれた「地域」。テレワークの普及や副業解禁で都心のビジネスパーソンが「よそもの」として地域のビジネスに参画し、 “シン・チホウ(新・地方)”が生まれると予測します。

 ここで日経クロストレンドの読者の方なら、気づかれたかもしれません。「これって連載『シン・チホウ』では?」と。その通りです。連載では地域にチャンスが生まれていること、そこに足りないのはマネジメントやマーケティングの知見であり、都心のビジネスパーソンの参画が鍵になる、という話がメインになっています。

 この連載を担当しながら、編集者としてずっと考えていたのは「鎌田さんの熱意はどこから来るのだろう?」ということでした。そして、気づいたのです。鎌田さん自身がこれまでの社会人人生を「よそもの」として生きてきたということに。そこで、書籍では鎌田さん自身の「よそもの」ストーリーをふんだんに盛り込みました。

 民営化直後の文系女性1期生としてJR東日本に入社し、鉄道事業を経験せずにエキナカや地域活性化プロジェクトなど、新規事業のオンパレード。49歳で上級執行役員としてカルビーにヘッドハンティングされるも、「好き」という気持ちが先に立って失敗した経験も。極めつけは50代半ばでの起業と、英国美術系大学院への留学。デジタルネイティブ世代に交じり、あらゆることがオンライン化された手続きや「生き物の動きをロボットで表現する」授業などに四苦八苦したといいます。これらの経験を通じ、現代は二者択一の「ONLY, OR」ではなく、やりたいことをいくつも選べる「AND, WITH」の時代だから、勇気を持って一歩踏み出すことを鎌田さんは提案するのです。

 テレワークの普及や副業解禁で自由な時間や働き方を手に入れ、何か新しいことに挑戦したい方にぜひお読みいただきたい1冊です。

『「よそもの」が日本を変える』
鎌田 由美子 著 日経BP 1870円
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ニューノーマルの世界は10倍速で訪れた近未来の姿にすぎない


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日本のサーキュラーエコノミーはブルーオーシャンだ


コロナ禍で「ワーク」と「ライフ」の融合進む

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ワーケーションと副業解禁の拡大が“シン・チホウ(新・地方)”生む

 コロナ禍の影響で脚光を浴びている「ワーケーション」と「副業解禁」。これらをうまく生かし、東京のビジネスパーソンが地域の人々と協働して日本の地域産業の個性を磨き上げていく――。そこにコロナ後の世界に適応した“シン・チホウ(新・地方)”の可能性があるのではないだろうか。


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仕事と生き方が融合 ワークライフインテグレーションのすすめ

 コロナ禍で世界が一気に変化した2020年、多くの人は「会社(仕事)中心」という従来の価値基準と正面から向き合うことを余儀なくされました。その結果、より柔軟な働き方・生き方を求める人は確実に増加し、その動きを察知した企業は制度だけでなく会社の在り方も変えてきています。


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「小さくても強い農業」の条件とは 久松農園代表のマーケ思考

 ONE・GLOCAL(ワングローカル、東京・中央)代表の鎌田由美子氏は「アフターコロナの世界では『小さくても強い農業』に大きな可能性がある」という。その先駆者である久松農園(茨城県土浦市)代表の久松達央氏に成功条件を聞いたところ、必要なのは技術や経験よりもマーケティングの発想だった。


消費者の意識も変わった

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なぜファクトリエが食に 「消費者に服や食といった線引きはない」

 アパレル工場直結ブランド「ファクトリエ」が食事業をスタートしたきっかけは、食の支援プロジェクトで商品があっという間に完売したことだという。「自分たちで勝手に服屋だと決めつけているだけで、買う側は服や食といった線引きはないのかもしれないと気付いた」と山田敏夫代表は言う。


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高感度イノベーターから拡大 都心在住者が「農業」に魅了される理由

 日本を代表する音楽プロデューサーの小林武史氏が大規模農場の経営に乗り出したり、都心で家庭菜園を始める人が増えたりなど、農業に魅了される人が増えている。その理由は一筋縄ではいかない自然の奥深さにあり、農作物が日々成長する「手触り感」を実感できることにある。


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情報過多で手土産選びに消耗 語れるパーソナルギフトに注目

 「ものが売れない時代」「トレンドのない時代」といわれ、消費マーケットの長期低迷を嘆く企業が多い一方、次々に出版されるお取り寄せ本が人気となるなど、何を買ったらいいか分からない人も多くいます。人々が欲しがるものは変化し、「語れるもの」「サステナブル」が2大ポイント。語れるギフトは地域とつながれるギフトにもなり、見知らぬ土地に親近感が生まれます。


ポテンシャルは高い「地域」に必要な視点とは

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シン・チホウでは地元の人が気づかない“埋もれた宝”が発掘される

 都市部のビジネスパーソンが地域の第1次産業に関わるチャンスが増え、コロナ以後の世界で新たな魅力を備えた “シン・チホウ(新・地方)”が生まれようとしています。「自分が住む地域にはこれといった魅力はない」と考えている人も多いかもしれませんが、地元の人には見えない “宝”が埋もれていることが多いのです。


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 マーケットニーズを捉えれば、地産品の収益はもっと上がる。マネジメントやマーケティングに長けたビジネスパーソンが参画することも、これから農業が活性化するための有効な手段ではないでしょうか。


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農業「6次産業化」の誤解 全て自前でやるのが唯一の正解ではない

 農林水産省は「6次産業化」に力を入れていますが、1次産業の大半を占める家族経営の規模で全て自前でやるのは難しい。「餅は餅屋」でアライアンスを組んだほうが不得手な仕事に時間をとられることもなく、それぞれが収益化できるのです。