数年前から、キャンプ関連などのアウトドア用品の市場は拡大傾向にありました。新型コロナウイルスの感染が広がり始めた頃にキャンプ場を運営する企業に取材した際、売り上げが意外にも伸びているという話を聞きました。ソーシャルディスタンスを確保しやすいアウトドアが週末の外出先に選ばれたのだと考えられます。日経クロストレンドの記者が新トレンドを解説します。
数年前から、キャンプ関連などのアウトドア用品の市場は拡大傾向にありました。新型コロナウイルスの感染が広がり始めた頃にキャンプ場を運営する企業に取材した際、売り上げが意外にも伸びているという話を聞きました。ソーシャルディスタンスを確保しやすいアウトドアが週末の外出先に選ばれたのだと考えられます。
新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が解除され、ようやく外出できるようになりました。それでも多くの人にとっては、人混みに飛び込むのは避けたいという気持ちが強いはず。「3密」を避けながら開放感を味わうには、山や川、海といったアウトドアが比較的適していると思います。この先しばらくは、アウトドア関連のグッズやサービスを提供する企業や施設が、消費をリードすることになりそうです。
そこで今回は、アウトドアにまつわる記事をピックアップしました。ただ、海や山に出かける時間はないという方には、最近普及してきた自宅のベランダや庭にテントやキャンプ用のテーブルなどを持ち出して、アウトドアを楽しむスタイルが参考になるはずです。
コロナウイルスの影響で延期されていた店舗展開も動き始めました。世界最大のスポーツ用品店「デカトロン」は当初、2020年4月24日の開業を予定していたものの、コロナウイルスの影響もあり5月22日にようやくイオン幕張店(千葉市)にオープンしました。スノーピークのフラッグシップストア「Snow Peak LAND STATION HARAJUKU」は6月中旬に開業の予定です。こうしたショップに行けば、ビジネスのヒントが見つかるかもしれません。


半年待ちでも欲しい 「ヘキサテーブル」が起こしたキャンプ革命

多様化するアウトドアスタイル

キャンピングカーは第2次ブーム 軽自動車がけん引、納期は半年
「第2次キャンピングカーブーム」といわれる昨今、その人気を支えているものは何なのか。その真相を探るべく、2020年1月31日から2月2日までの3日間にわたって千葉・幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2020」を取材した。

マンション1階から完売も スノーピーク「家でもキャンプ」効果
スノーピークが提案する“都会でキャンプ”というライフスタイルは住宅のデザインを変えようとしている。三井不動産レジデンシャルとマンションを共同で開発。スノーピーク仕様の住空間は自然志向を強めた消費者の注目を集めている。

ノース・フェイスがマタニティーウエア? 市場への先入観を疑え
人気アウトドアブランドが新市場をどのように開拓しているかを追う本特集。「ザ・ノース・フェイス」のマタニティーウエアが好調な背景には、「マタニティーウエアにお金を出さない」という常識を疑い、ブランドの根幹的価値である高機能を生かしたものづくりがあった。
進化するアウトドア系ショップ

ワークマン「変身店舗」で二兎を追う 2分で看板、店内早変わり
作業服大手のワークマンが2020年3月18日、前代未聞の“変身店舗”を公開した。毎日定刻になると、職人向けのワークマンからカジュアル業態のワークマンプラスへ、ワークマンプラスからワークマンへと、ボタン一つで看板と店内が変化する。その間、わずか2分。店の装いを変えて客層を広げ、職人客と一般客の二兎を追うという野心的な作戦だ。

デカトロン、いよいよ首都圏に進出 千葉・幕張に4月24日開業
フランス発、世界最大のスポーツ用品チェーン「デカトロン」が、いよいよ首都圏に進出する。2020年4月24日、イオン幕張店(千葉市)の1階に「デカトロン幕張店」を開業。日本初上陸で話題をさらった西宮店(兵庫県西宮市)誕生から1年余り、日本市場の開拓に本腰を入れる。

ノース・フェイスの直営店が一つずつ異なる理由 店づくりの極意
アウトドア領域を超えてさまざまなユーザーや使用シーンに向けた商品を展開する「ザ・ノース・フェイス」。その多面的なブランド価値をユーザーに分かりやすく伝える重要な役割を担っているのが、ユニークな直営店戦略だ。