消費税増税が消費マインドを減退させ、個人消費が落ち込む要因になっています。日経クロストレンドの記者が新トレンドを解説します。

(写真/Shutterstock)
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 では消費が低迷する中にあっても、前年同月比大幅プラスが続いている売れ行き好調な食品・飲料カテゴリーをご存じでしょうか。

 日経POS情報にアクセスすると、そんなデータが一目瞭然です。日経POS情報は、全国1500店のスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどから「食品」「酒類」「日用品」など、2000分類・265万もの商品の販売実績データを集計し、有料で提供しています。

 食品・飲料で、19年夏から消費増税を経て現在に至るまで好調なのは、紅茶飲料、そしてココア・チョコレート飲料でした。紅茶飲料の売れ筋は、かつては無糖のストレートティーでしたが、現在はミルクティーが好調な売れ行きをけん引しています。タピオカミルクティー専門店に長い行列ができる光景はすっかり見かけなくなりましたが、ミルクティー人気は健在なのです。

 一方、消費増税が直撃しているのが、酒類扱いで税率が10%になった本みりん・料理酒です。19年10月の台風に備えて購入してまだ備蓄がある缶詰類や、ハーゲンダッツに代表されるプレミアムアイスも停滞が続いています。

 日経クロストレンドでは、月の上旬に日経POS情報に基づいて前月の売れ筋傾向を記事化しています。

 また、インターネット行動データ分析サービスを提供するヴァリューズ(東京・港)から、3カ月連続で検索者数が増加している検索ワードの平均上昇率ランキングの提供を受け、そこからネットユーザーの関心事、ニーズ、ヒットの兆しを探る記事を毎月掲載しています。

 高齢者の自動車暴走事故が相次ぐと、踏み間違いを防止するペダル制御装置「ペダルの見張り番」の検索者数が急増し、オートバックスセブンでは19年6月の同商品の売り上げが前年同月比35倍を記録しました。このように検索ワードは実需と直結していて参考になります。

 販売実績に基づいた好・不調の要因分析記事、検索ワードからのニーズ探索記事に今後もご注目ください。

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検索者数が急増したワードから「ニーズ」「ヒット」が見える

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感染拡大で「マスク」求めて検索急増 40、50代男性が中心か

 日経クロストレンドは、2019年11月から2020年1月にかけて3カ月連続で検索者数が増加している検索ワードの平均上昇率ランキングを算出した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ドラッグストアやコンビニでマスクが品切れになり、オンラインで買い求めるための検索が急増した。


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「コストコオンライン」の検索者が急増、南町田にも脚光

 日経クロストレンドは、2019年10月から12月にかけて3カ月連続で検索者数が増加している検索ワードの平均上昇率ランキングを算出した。1位は、会員制スーパーのコストコが12月にオープンしたECサイトだった。


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コカ・コーラの缶チューハイ「檸檬堂」発売で若者中心に検索増加

 日経クロストレンドは、2019年9月から11月にかけて3カ月連続で検索者数が増加している検索ワードの平均上昇率ランキングを算出した。コカ・コーラシステムのレモンサワー専門ブランド「檸檬(れもん)堂」の検索者数が、19年10月の全国発売を機に伸びた。


ドラッグストアのPOSデータから日用品のトレンドを把握

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 強豪ひしめく髪のダメージケア用品市場。そんな中、「母と娘」をターゲットにした新ブランドをクラシエホームプロダクツが投入し、好調に推移している。テレビCMでは、機能性を一切打ち出さず、シャンプーをするシーンすら一瞬映るだけ。定石に反するマーケティングの狙いとは。


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“お尻専用”で女心をつかむ 老舗せっけんメーカーが部位別で躍進

 創業70年の老舗メーカーが生み出した固形タイプの尻用せっけん「恋するおしり ヒップケアソープ」が驚きのヒットを続ける。ボディーソープは液体タイプが全盛の中、なぜ今、人気を集めているのか。“部位別せっけん”で斬新ヒットを連発する商品企画の謎に迫った。


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 食品保存用バッグの代名詞さながら、圧倒的なシェアを誇る「ジップロック」(旭化成ホームプロダクツ)。競合がほぼ不在の中、課題はいかにパイを広げるのかだった。たどり着いたのは、キッチンから出ること――。その結果は。