アマゾンやヤフー・LINEをはじめとする巨大ECが攻勢を強めるなか、小規模なECやリアル店舗はどう対抗すればよいのでしょうか。新しい小売りの実例がいくつか出はじめています。日経クロストレンドの記者が新トレンドを解説します。

(写真/Shutterstock)
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 アマゾンやヤフー・LINEをはじめとする巨大ECが攻勢を強めるなか、小規模なECやリアル店舗はどう対抗すればよいのでしょうか。新しい小売りの実例がいくつか出はじめています。

 例えば、若者を中心に「検索しない購買行動」が増えるなか、信頼の置ける第三者の意見を買い物の参考にする「提案型EC」が日本でも相次いで登場しています。効率的かつ、納得のいく買い物をしたいという消費者ニーズを捉え、3年後には新市場が確立すると予想されます。

 リアル店舗でもECでも圧倒的な売り上げをたたき出す「オムニチャネル店員」も活躍を始めています。1人のショップ店員によるEC売り上げは月間最高で約3450万円に達するなど、驚異的な実績をたたき出す事例もあるそうです。

 リアル店舗では、次世代型ショールームとして店舗で“モノを売らない”選択をした「蔦屋家電+(プラス)」が、新しい小売店のあり方でしょう。蔦屋家電+の店舗には、国内で未発売の海外製品やクラウドファンディングでプロジェクトを実施中の試作品などがずらりと並んでいます。この店は「マーケティングデータの獲得」を主目的とする新しいビジネスモデルが特徴です。

 「あわせて読みたい」には、D2Cブランドが作る次世代小売店やアマゾンに対抗するウォルマートなど、米国の「次世代小売店」の最新事情を紹介しています。

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