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(写真/Shutterstock)
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 文具市場が停滞するなか、「女子受け」する一部の商品が伸びています。矢野経済研究所が2019年1月に発表した調査「2017年度の文具・事務用品市場規模」では、メーカー出荷金額で前年度比1.1%減の4642億円と14年度以来のマイナス成長でした。

 だが、その一方で毎年12月に開催される「文具女子博」は大盛況で連日満員。2019年も12月12~15日に東京・大田区の東京流通センターで開催されました。なぜ女子は文具が好きなのか。SNSの普及を背景に、文具を自分好みにアレンジしたりコレクションしたりして、外部に公開する環境がそろってきたからでしょう。こうした女子の心をいかにつかむかが、ヒット商品につながりそうです。

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