2019年8月末の週末、キャッシュレスについて取材するため、神奈川県葉山一色海岸海水浴場を訪れました。「SAIL HUS」(セイルハウス)という海の家が今夏“脱現金”を積極的に打ち出し、集客増に成功していると耳にしたためです。日経クロストレンドの記者が新トレンドを解説します。

(写真/Shutterstock)
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 2019年8月末の週末、キャッシュレスについて取材するため、神奈川県葉山一色海岸海水浴場を訪れました。「SAIL HUS」(セイルハウス)という海の家が今夏“脱現金”を積極的に打ち出し、集客増に成功していると耳にしたためです。

 さてSAIL HUSで驚いたのは、キャッシュレスはもちろんなのですが、従来の海の家のイメージを覆すゴージャスな雰囲気を演出し、ゆったりとくつろいだ時間を過ごせる工夫がそちこちにあることでした。葉山の海を一望できるルーフトップテラスには予約制のプレミアムリザーブシートを用意。葉山の食材を使ったバーベキューができ、メニューに並ぶドリンクもナチュールワインやクラフトジンといったこだわりのものばかりでした。泳いだ後に冷えた体を温めてもらおうと、サウナまで設営されていました。

 ここ数年、豪華なキャンプ体験を楽しむ「グランピング」が日本でも流行し、すっかり市民権を得ました。海の家にもその波が押し寄せているようです。

 ただSAIL HUSは、ゴージャスなだけでなく、アウトドアブランドの「HELLY HANSEN」(ヘリーハンセン)が協力し、不用になったヨットの帆などを屋根やビーチベッドの資材として使うなど、環境負荷軽減に配慮がありました。建屋も、数年再利用する前提でコンテナを活用しているんだとか。

 日経クロストレンドでも、斬新なアウトドア体験に関する記事をこれまで数多くお届けしてきました。確かに目新しさで注目を浴びれば、1シーズンだけなら集客はうまくいくでしょう。ただ持続可能なコンセプトで設備を設計し、数年通ってくれるようなロイヤルカスタマーを育てる考えでビジネスに臨まなければ、一過性のブームで終わってしまいます。今後はSAIL HUSのような、サステナビリティな取り組みが増えれば、ますますこの国にアウトドアが根付くに違いありません。

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