株式市場では、企業に環境への配慮を求める「ESG(環境・社会・企業統治)投資」というキーワードが投資家の関心を集めています。また消費市場でも、「サステナブル」(環境に害を与えず、持続可能)というキーワードが注目を浴びています。日経クロストレンドの記者が新トレンドを解説します。
株式市場では、企業に環境への配慮を求める「ESG(環境・社会・企業統治)投資」というキーワードが投資家の関心を集めています。また消費市場でも、「サステナブル」(環境に害を与えず、持続可能)というキーワードが注目を浴びています。
米国では最近、ミレニアル世代の若者の間でエバーレーンやオールバーズといった新興ブランドが人気です。実はこうしたブランドの商品は息が長く、時代に左右されないクラシックなスタイルが特徴になっています。
日本でも、本人が意識しているかどうかは別として、同じような消費行動が起こり始めています。シェアリングビジネスやサブスクリプションビジネスが注目を浴びるのは、サステナブルな社会を実は日本の消費者や企業も期待している心情と決して無縁ではないでしょう。「単に安ければいい」――。そんな時代は終わりを告げつつあります。
そこで、消費マーケティングの専門ネットメディア「日経クロストレンド」ならではの視点で、ESGやサステナブルの最新事情が分かる記事を紹介します。日経クロストレンドが提携する米メディアのファスト・カンパニーの環境配慮やエシカル(倫理的)関連の記事も併せてご紹介します。

ZARAはなぜ持続可能性を重視する戦略をとる?【海外翻訳誌】


日本企業も動く

丸井グループが、就職活動用のスーツとバッグの月額制レンタルシェアサービス「COCONi」を2019年5月に開始した。実証実験として始め、本サービスとしての運用を目指す。小売業者である同社がなぜ商品を“貸す”サービスを始めたのか。就活スーツのレンタルを切り口に、顧客と長い付き合いを築く狙いがあった。

植物由来の素材を使い、本物の肉とそっくりの食感や味わいを再現した代替肉が注目を集めている。背景にあるのは健康や地球環境への意識の高まりだ。モスフードサービスがビヨンド・ミートの代替肉パティを採用するなど、導入する企業が増えている。

花王が製品化前の技術公開に初めて踏み切った。狙いは他の企業や大学を巻き込んだオープンイノベーションを推進し、技術の応用を加速させることにある。公開された5つの技術の概要と応用の可能性を解説する。
ESGにどう向き合うべきか

2019年のキーワードは「人間回帰」 敏腕マーケター3人の予想
日経クロストレンドのアドバイザリーボードの面々が、「ポスト平成」の注目キーワードを占う本特集。第1回は、敏腕マーケターとして知られるイトーヨーカ堂の富永朋信氏、クー・マーケティング・カンパニーの音部大輔氏、アンテナショップ「カルビープラス」などの新しいBtoC事業を手掛けるカルビーの鎌田由美子氏が、2019年を語る。

2018年11月29~30日、オーストリアで第10回「グローバル・ドラッカーフォーラム」が開催された。ウィーンのピータードラッカー協会が毎年開催し、今回は設立10周年の記念的なイベント。経営学の世界的なスピーカーが約100人も登壇し、1000人近い参加者が世界から集まった。

【中国の実情特集連動】ハピ・ロボ 富田氏「SDGsを意識せよ」
特集「ネットに加えリアルも変革を推し進める中国の実情」の連動企画。中国では、多くのタッチポイントから得られた個人の購買履歴や行動履歴といったデータを蓄積・分析し、既存のビジネスだけでなく、OtoOスーパーや無人コンビニといった新しいビジネスに生かす先進的な取り組みが進められている。そうした中国の実情を踏まえ、今後のマーケティングを成功に導くうえで考えるべき点や、そもそも今、マーケターが何を求められているのかなどについて、ハウステンボス取締役CTOでハピ・ロボ社長である富田直美氏に聞いた。