
全5回
サントリー食品の型破りブランド戦略
28年間トップに君臨した「ジョージア」(コカ・コーラシステム)に代わり、「サントリー天然水」が2018年度の清涼飲料トップになった。それに大きく貢献したのがフレーバーウォーターや炭酸水などに横展開したこと。さらに缶コーヒーのイメージが強い「BOSS」からペットボトルコーヒーや紅茶を出すなど、サントリー食品はカテゴリーを超えることでブランドの活性化に成功している。その裏にはどのような思想があるのか。同社のブランドマネジメントとモノづくりの考え方を読み解く。【7月22日開始予定】
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第1回2019.07.22「天然水」でも緑茶? サントリーブランド戦略の鍵は“関係性”2018年の国内清涼飲料市場で年間販売数量トップに立った「サントリー天然水」。この5年で販売数量は1.5倍に拡大した。どのようなブランド戦略が急成長を可能にしたのか。天然水躍進の立役者、サントリー食品インターナショナルの沖中直人・常務執行役員が、その舞台裏を語る。
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第2回2019.07.23「サントリー天然水」成長の原点は“首掛けPOP事件”の大失敗「サントリー天然水」の成長の要因として大きいのが、ブランド価値を守りながらフレーバーウオーターや炭酸水などに横展開したことだ。その価値が明確化した原点が、2013年に実施したリニューアルの“大失敗”にあったという。
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第3回2019.07.24“型破り”商品開発の裏側 サントリー「やさしい麦茶」「特茶」サントリーの飲料ブランドは型破りな派生商品を次々に投入し、ブランドを活性化してきた。この方法は、「サントリー天然水」以外のブランドでも共通している。今回は、「GREEN DA・KA・RA(グリーン ダカラ)」と「伊右衛門」に焦点を当て、派生商品の開発プロセスを解説する。
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第4回2019.07.25番人が明かす「サントリー天然水」パッケージデザインの秘密コンビニなどの飲料水売り場で大きなスペースを占めている「サントリー天然水」。そのパッケージは、ブランドの特徴を消費者に伝えるメディアとして進化してきた。雪山と青空のグラフィックに込めた思いを“デザインの番人”が語る。
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第5回2019.07.26缶コーヒー飲まないBOSSファンの謎 変化の中の“不易”を捉えよ缶コーヒーからスタートし、紅茶や、牛乳と割る濃縮コーヒーまで展開する「BOSS」。消費者との関係性を「働く人の相棒」と規定する同ブランドは世の中や働き方の変化にどう対応してきたのか。