ネット時代の次世代型ショールームとして、2019年4月にオープンした「蔦屋家電+(プラス)」。AIカメラを使った顧客データ分析に加え、店舗スタッフによる「インタビュー接客」で、製品開発に役立つマーケティングデータを収集する。今秋、パルコも同様の店舗をオープン予定。これらが示す新しい“小売り”の形とは?
2019年4月、二子玉川 蔦屋家電にオープンした新業態店「蔦屋家電+」。6月には、それまで同店2階にあったフロアを、1階のメイン入り口左側の“一等地”に移転。従来の2倍に当たる約80平方メートルにスペースを拡大し、週末には1日4000人以上も押し寄せる人気スポットになっている。
蔦屋家電+には、国内で未発売の海外製品や、クラウドファンディングでプロジェクトを実施中の試作品など、ガジェット系を中心に通常の家電量販店で扱っていない30のプロダクトがずらりと並ぶ。例えば、仮眠専用チェア「EnergyPod(エナジーポッド)」や、生ゴミ減量乾燥機の「パリパリキューブライトアルファ」、世界最小ワイヤレスイヤホンの「GRAIN(グレイン)」など、実に多彩だ。来店客はそれらを思い思い手に取って試すことが可能で、プロダクトの半数近くは、その場で予約注文、あるいは購入できる。
カメラ画像分析で顧客行動を把握
このコンテンツ・機能は有料会員限定です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー