2017年、ドラッグストアチェーンの売上高トップが22年ぶりに入れ替わった。長らく君臨していたマツモトキヨシを抜いたのが、ウエルシアだ。19年春の決算では北海道が拠点のツルハに僅差で抜かれたものの、4年連続で過去最高益を更新する快進撃を続ける。第4回ではウエルシアの強さの源泉は何か、ひも解いた。
健康を意識した弁当や一人用の総菜が並び、レジ脇にはセルフのコーヒーマシン、銀行ATMもある。極め付きは24時間営業……。
実はこの店、コンビニではない。ドラッグストアチェーン・ウエルシア薬局が展開する「ウエルシア O-GUARD(オーガード)新宿店」(東京都新宿区)だ。
同店は2018年12月、JR新宿駅西口に至近で、青梅街道に面した複合ビル「オーガード新宿」の1階と2階にオープン。ウエルシア薬局はウエルシアホールディングス(HD)の中核チェーンで、郊外型店舗を主力としてきた。近年では都市型フォーマットの開発も急ピッチで進めており、オーガード新宿店はそのノウハウを注ぎ込んだ先進店だ。
調剤まで24時間対応。コンビニも飲み込む巨大都市型店
売り場面積は1階と2階を合わせて約570平方メートルと、小型店舗が中心の都市型としては巨大。人通りの多いエリアであることから、1階入り口付近はコンビニを意識したレイアウトで、弁当や総菜、菓子、飲料、酒などがひと通りそろう。昼には、近隣のビジネスパーソンが続々とランチの買い物に。また、イートインスペースもあり、午後には学生などが休憩に来る姿も見られた。1階にはOTC医薬品を取り扱うドラッグコーナーもある。
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