今、EC業界で活躍が目覚ましい「元楽」。元楽とはECモール「楽天市場」を運営する楽天で経験を積み、他社で活躍するOBを指す。第5回ではスポーツシューズメーカー、ニューバランスジャパンのEコマース部オフィシャルECショップマネジャー、阿部大治氏。担当サイトは2桁増収が続く。
楽天の社員は「差分を埋める」という言葉を好む。目標から逆算して何をすべきか考えることが結果を出すうえでの最短ルートであることを知っているためだ。楽天のECコンサルタントを経て、現在はニューバランスジャパン Eコマース部オフィシャルECショップマネジャーの阿部大治氏も、その差分を埋めるという発想法で成果を上げている。
同社の公式オンラインショップ、アウトレット、「ZOZOTOWN」内の3つのサイトは阿部氏が担当。同社に転職した17年2月以降、担当する各サイトは前年比で2桁増収を続けている。
KPIの活用で先手を取る
ニューバランスジャパンがネットで扱う商品点数は5000品目にもなる。業績が好調な秘密は「ベースボール」「サッカー」「ウオーキング」など30程度のカテゴリーについて、その年間目標の達成に対する進捗率をKPI(重要業績評価指標)として週単位で把握、管理していることにある。阿部氏は3つのサイトを担当しているので、毎週約90もの数値をチェックしていることになる。
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