※日経エンタテインメント! 2019年7月号の記事を再構成
日経エンタテインメント!の「タレントパワーランキング2019」の「芸人編」では、昨年に続き、サンド&華大に多くの支持が集まった。この2組に、同じく仲良しコンビで地元愛が強い千鳥が猛追。多方面で才能を発揮するバカリズムと、『チコちゃん』の岡村が順位を上げた。
認知度の鍵となるテレビで存在を知ることが多いため、全体的にパワースコアが高くなる芸人勢。近年は圧倒的なオーラを持つ大物というよりは、親近感のあるタイプが上位に来るようになり、その傾向は今年も顕著だった。なかでも、2年連続で芸人部内の首位を獲得し、総合ランキングでも王座に就いたサンドウィッチマンの勢いが止まらない。伊達みきお、富澤たけしはそれぞれソロでもスコアを伸ばした。
4位にはサンドと同様にコンビ仲の良い、博多華丸・大吉がランクイン。華大は18年4月から『あさイチ』(NHK総合)の司会を担当し、“朝ドラ受け”も好評。好感度の高さをキープしている。
『チコちゃん』で岡村に光が
ランキング全体を見ると、サンドと華大と同様に、民放に加えてNHKで印象的な活躍を見せる人気者が目立つ。6位の内村光良は『LIFE!~人生に捧げるコント~』が定着しており、2年連続で『紅白歌合戦』の総合司会を務めた。国民的スターである7位のタモリは『ブラタモリ』に固定ファンがついており、9位の明石家さんまは16年から不定期で『明石家紅白!』に出演している。24位に順位を上げた岡村隆史は、4月からレギュラー化された『チコちゃんに叱られる!』が絶好調。19年2月には、土曜午前中の再放送枠で視聴率18.0%を記録した。
また、共感を集めるキーワードには、サンドや華大にも共通する“地元愛”がある。岡山出身の千鳥は、前回の32位から8位に大躍進。くりぃむしちゅーも、熊本地震の復興支援でチャリティーを続けているコンビ。今回は20位から14位へと順位を上げた。
12位のイモトアヤコは、長年ファンであることを公言してきた安室奈美恵と対面した『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ系)の台湾ロケ企画が、瞬間最高視聴率25%を記録した。
オードリーはコンビとしてはスコアを落としたが、若林正恭が単独で18位にランクイン。研究員としてレギュラー出演する『激レアさんを連れてきた。』(テレ朝系)が評判になったほか、日テレで10月クールに放送されたコントバラエティ『犬も食わない』で水卜麻美アナと共にMCを担当した。
21位には、44位から順位を上げてバカリズムが浮上。バラエティで変わらず活躍しながら、18年4月には向田邦子賞を受賞したほか、特番の『バカリズムのそこスルーする?』や『ZIP!』(日テレ系)内で放送されたドラマ『生田家の朝』がギャラクシー賞を受賞するなど、クリエイターとしての才能も注目されている。今年1月には連ドラ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』にも出演した。
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