アスクルが手掛けるBtoCのECサイト「LOHACO」が急成長している。この6年で売上額が約25倍に拡大。購買データなどをメーカーに公開し、30~40代女性の心をつかむ独自商品を共同開発する取り組みが効果を上げている。ビッグデータとデザインを両輪に国産ECサイトとして進化を続ける。
アスクルの消費者向けECサイト「LOHACO」の売上高が、2019年5月期に前期比23%増の513億円に達した。サイトがスタートした13年以降、順調に拡大してきた。その原動力となっている施策が2つある。1つが、「LOHACO EC マーケティングラボ」(以下、ラボ)であり、もう1つが会員企業の一部が参加し、毎年開催する「暮らしになじむ LOHACO展」だ。
LOHACOの主なターゲットは、30~40代の女性。ラボでは、会員企業に対してLOHACOユーザーの購買データはもちろん、顧客の属性や検索などのアクセスログ、商品についてのカスタマレビューなどのデータを公開している。会員企業は、自社だけでなく、他社のデータも閲覧できる。同じ業界のライバル企業であっても例外ではない。
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