アドテクノロジー(アドテク)やデジタルマーケティング(デジマ)について学ぶ上で避けられないのが3文字略語。初心者にとっては大きな障壁だが、一度覚えてしまえば上司や取引先と対話するときの大きな武器になる。覚え方のコツを先輩社員「ヒロセ」が、新人「ユカ」に解説する。

アドテクノロジーやデジタルマーケティングの業界では3文字略語が使われることが多い。これらを日ごろの業務でしっかり利用できることがマーケターには求められる
アドテクノロジーやデジタルマーケティングの業界では3文字略語が使われることが多い。これらを日ごろの業務でしっかり利用できることがマーケターには求められる
知らなきゃ恥ずかしいデジマ3文字略語 厳選30【アドテク講座】(画像)
先輩社員「ヒロセ」
ネット広告やデジタルマーケティングに精通する先輩社員。新人ユカの教育係になった。見た目はクールだが、ネット広告の話になると熱くなって止まらなくなる。
知らなきゃ恥ずかしいデジマ3文字略語 厳選30【アドテク講座】(画像)
新人社員「ユカ」
ネット広告会社に新卒で入ったばかりの新人女性社員。元気とやる気は人一倍あるが、難しい用語は苦手。ヒロセのボケに対して絶妙なツッコミをする。


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先輩……最近悩みがあるんです。


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え、ど、どうしたのかな? 何でも相談に乗るよ。



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実は、アドテクの3文字略語が覚えられないんです!


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なんだ、そんなことか~。簡単だ、気合で覚えればいいのだ。



知らなきゃ恥ずかしいデジマ3文字略語 厳選30【アドテク講座】(画像)

ええー。


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というのは冗談だけど、まず自分で用語集を作ってみるのはどうだろう。今回は、そのベースとなる用語を紹介していこう。


 今回は夏の特別企画、というわけではないのですが、デジマに関わるビジネスパーソンであれば押さえておきたい3文字略語を紹介していきます。数が多い、と驚く方もいるかもしれませんが、少しずつ、普段の仕事の会話に取り入れることで、自然と覚えていくことができます。覚えたら実際に使う、これが大切です。これまでの本連載で登場した用語も改めて登場します。まずは、しっかり復習していきましょう(※本記事は筆者の広瀬信輔氏のWebページ「Digital Marketing Lab」の用語集に基づき、一部に編集を加えた上で構成します)。

アドテクに関する用語

 まずはアドテクノロジーに関する基本用語からです。連載第1回で紹介したように、アドネットワークとは、広告の掲載先となるWebメディア(Webページ)を集約し、一括して広告を配信するシステムのことでした。アドエクスチェンジは、需要(広告主)と供給(広告枠)のバランスから広告枠の価値を評価し価格を決定する広告取引市場です。このアドネットワークやアドエクスチェンジに関連して使われるシステムが「DSP」「RTB」「DMP」です。このあたりはアドテクの主役とも言える用語なので、自然に口から出てくるくらいにマスターしましょう。

■DSP(デマンド・サイド・プラットフォーム)
複数のアドネットワークやアドエクスチェンジに広告配信をするシステムです。下で紹介するSSPと接続することで、広告配信が可能となります。単に配信をしているだけではなく、DSPはどこに配信するかを司る「頭(頭脳)」の役目を持っているということが大切です。広告在庫の買い付け、広告配信、掲載面、クリエイティブの分析、入札単価の調整、オーディエンスターゲティングなど、多彩な役目を持ち、広告主のためにシステマチックに最適化をします。
DSPは複数のアドエクスチェンジとの接続を取りまとめる
DSPは複数のアドエクスチェンジとの接続を取りまとめる
■SSP(サプライ・サイド・プラットフォーム)
DSPとは逆に、メディア側の収益を最大化させるためのシステムです。インプレッション(広告がWebページ上で表示されること)毎にコストを算出し、基本的に1番高額と判断された広告が配信される仕組みです。
広告主側のDSPとWebメディア側のSSPがやり取りをすることで、広告オークションを実行している
広告主側のDSPとWebメディア側のSSPがやり取りをすることで、広告オークションを実行している
■RTB(リアル・タイム・ビッディング)
アドエクスチェンジなどの広告取引市場で、広告枠のインプレッションが発生するたびに入札を行い、基本的に最も高い金額をつけた購入者の広告を表示する広告オークションの方式です。
■DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)
属性データや行動データを収集・蓄積・統合するためのデータプラットフォームです。自社で保有するデータ以外にも、第三者から提供されるデータをID統合し加えることが可能です。
■CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)
顧客一人ひとりの属性データや行動データを収集・蓄積・統合するためのデータプラットフォームです。キーが顧客個人であることが特徴で、Web訪問履歴を代表とするログデータに限らず、オフラインの購買情報や位置情報、アスキングデータ(アンケートなどで得られた回答)、IoT対応の製品から得られるデータなども収集、統合します。
DMPとCDPの基本的な機能はほぼ同じだが、サービス提供側の設計思想に違いがあると言われる
DMPとCDPの基本的な機能はほぼ同じだが、サービス提供側の設計思想に違いがあると言われる
■PMP(プライベート・マーケット・プレイス)
参加できる広告主とメディアが限定されたプライベートな広告取引市場のことです。質の高いメディアに広告配信できることが特長です。
■PTD(パブリッシャー・トレーディング・デスク)
メディアが提供する広告運用サービスを代行する組織のことです。トレーディングデスクとはDSPの運用などデジタルマーケティングを代行するサービスのこと。PTDは広告主側ではなく、Webメディアのデータを活用して、メディアの収益を最大化するための広告運用のサービスです。メディアのオーディエンスデータ(広告を見ているユーザーの属性や興味の傾向のこと)を用いて、自社メディアやパートナーとなった外部メディアに広告配信を行います。
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