
風雲! 広報の日常と非日常
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- 第154回
- 2023.01.26
広報が自ら登壇者に 「自腹発表会」で得た何物にも代え難い学び 初の著書『マスコミ対策の舞台裏』の出版記念発表会に臨んだ遠藤眞代さん。いつもは広報として発表会を仕掛ける側ですが、今回は自らが主役です。壇上からメディアの記者やライターたちを前にすると、裏方では分からなかったことが見えてきたそうです。 -
- 第153回
- 2023.01.18
1億総発信者時代、広報が気にしておきたい「トーカビリティ」 今、広報なら気にかけておきたいキーワードの1つが「トーカビリティ」です。ざっくり言えば「話のネタになりやすい話題」といったところでしょうか。単なるニュースも、視点の工夫で話題性がアップします。そのコツを解説します。 -
- 第152回
- 2022.12.28
初の著書発売を機に、心に潜む「広報遠藤」と向き合ってみた 人生、何が転機となるか分からないものです。筆者の遠藤眞代さんは、まずソニーを退社してフリーランスの広報になったことが大きな転機となりました。そして今回、初の著作を出版し、これも転機になりそうです。大きな決断をするときは、いつも心の中に潜んでいる、もう一人の「広報の自分」と向き合うそうです。 -
- 第151回
- 2022.12.22
エレベーター前は取材の危険ゾーン 記者の攻めをかわす奥義とは 取材が終わって和やかなムード。自然と緊張も緩み、雑談が弾むこともしばしば。このひとときは、取材対応者にとっても楽しいものです。しかし油断は禁物。相手は記者ですから、そこで見聞きしたことを記事に書かれてしまうかもしれません。そして最後の最後に、危険ゾーンが待ち受けているのです。 -
- 第150回
- 2022.12.15
言葉の「否定形」が生む誤解 ポジティブ表現へ言い換える 「反対の反対」のように2度否定を繰り返せば肯定になりますが、分かりにくくて混乱の元。しかし、あまり意識せずにこうした否定形を重ねて使ってしまうことはありませんか。よく理解しないと「どっちだっけ?」と迷ってしまい、コミュニケーションに誤解が生じます。特に広報はメディアとのやり取りで気を付けたい表現です。 -
- 第149回
- 2022.12.08
ウチの社長は「反乱軍の首領」 経営トップの面白い肩書の効用 肩書は自分のポジションを相手に示す大切な記号。どの企業も似ていますが、突拍子もない名称に変えてみたらどうなるでしょうか。特に社長のような社を代表するスポークスパーソンの場合、思わぬ効果が生まれることも。実はその「肩書」に込めた思いが企業の本当の姿を表しているのかもしれません。 -
- 第148回
- 2022.11.17
経営者に分かってほしい、広報の「生意気」は企業を守るため 疑問があれば、すぐに解決しておきたいのが広報というもの。それが経営者から出た話だとしても、問題点は潰しておかなければ大きなトラブルの“火種”となりかねません。時に否定的な指摘に対して「生意気だ」と思われるかもしれませんが、リスクを最小限に抑えるために広報は発言すべきなのです。 -
- 第147回
- 2022.11.10
会社をピンチに陥れる「声の大きい人」にご用心 会社の不祥事や様々な危機に広報として備えておくのは当然ですが、何でもかんでも「謝罪」で済ませてしまうのも会社にとってマイナスです。そうならないためには、判断がブレないような「基準づくり」が大切。そこで考えたいのが、不祥事に伴う「失敗コスト」です。 -
- 第146回
- 2022.10.20
会社の危機対応、これだけは絶対にやめて! 政治、経済、スポーツ・芸能界……。不祥事があふれる昨今、危機対応の力量が問われています。何かあれば真っ先に矢面に立たざるを得ない広報としては、日ごろから態勢を整えておきたいものです。それでも危機に直面すると、現場は混乱してしまうもの。どうすればいいのでしょうか。 -
- 第145回
- 2022.09.29
どうする広報のKPIと評価 記事数では「もうムリ」の悲鳴も 企業に所属しているビジネスパーソンであれば、仕事や業績の評価は避けて通れません。広報部門もそれは同じですが、その方法が意外と悩ましいそうです。メディアに露出した「記事数」は1つの分かりやすい指標ですが、それだけで評価してしまっていいのでしょうか。 -
- 第144回
- 2022.09.15
記事掲載の“大波”を起こすには、信頼できるメディアを見極める 1本のWeb記事が、他のメディアに波及して掲載が続く“大波”を引き起こすことがあります。ブログやSNSの話題の情報源が、あるメディアの記事だったということもしばしば。だからこそ広報の仕事として、信頼性の高いメディアや書き手を見極め、しっかり情報を届ける重要性が増しているのです。 -
- 第143回
- 2022.09.08
夢と勘違いでいっぱいの広報ライフ 即戦力は意外と営業経験者 広報の仕事に興味を持つ若い人は少なくありません。きっと華やかなイメージがあるからでしょう。そんな人に筆者の鈴木正義さんは厳しい現実を突きつけます。どうやら“おしゃれビジネスパーソン”の世界は広報にはなさそうです。では、どのようなキャリアの人が広報として即戦力になり得るのでしょうか。 -
- 第142回
- 2022.08.25
BTSの記者発表会を検証! 今すぐまねできる、心憎い演出が続々 エンターテインメントの世界で今、トップを走るアーティストと言えばBTSでしょう。素晴らしいのは歌やダンスだけではありません。新曲などの記者発表会も見事な対応を見せます。型にとらわれず、最適な情報発信を実現するその手法を分析しました。 -
- 第141回
- 2022.08.18
危機対応で社長が放ったまさかの指示 ピンチで守るべきものとは メーカーにとって頭の痛い、現在の商品不足に部品不足。実はこうしたピンチは以前にもありました。マスコミからの問い合わせにどう対応すべきか、広報を務める筆者の鈴木正義さんは社長の元へ向かいます。そこで告げられた社長の言葉に驚いた鈴木さん。さて、会社はこの危機をどう乗り切ったのでしょうか。 -
- 第140回
- 2022.08.04
Z世代狙うPCに「クラリーノ」 口先だけのSDGs広報は失敗する レノボ・ジャパン(東京・千代田)はZ世代を狙い、サステナブルなものづくりを意識して天板にクラレの人工皮革「クラリーノ」を使用したノートパソコンを発売しました。そこでレノボの広報を務める筆者の鈴木正義さんは、クラレと共同で広報を実施。意外な2社の共同広報、成功のカギは何だったのでしょうか。 -
- 第139回
- 2022.07.21
老舗ブランドがゲーム市場に後発参入 広報が取った「奇策」とは NECパーソナルコンピュータがゲーミングPC市場に参入しました。しかし後発で、なおかつ「NEC」のブランドイメージはどうもゲームとそぐわない。記事にしてもらうのは厳しそうです。そこで筆者の鈴木正義さんはある“奇策”に打って出ました。果たしてうまくいったのでしょうか。 -
- 第138回
- 2022.07.14
追悼・かないまる氏 ソニー“音の神”はメディア対応も神だった ソニー、そして日本オーディオ界のレジェンド「かないまる」こと金井隆さんが2022年7月2日にお亡くなりになりました。筆者の遠藤眞代さんにとっては、一人前の広報になるためお手本にしていた方だったそうです。新型コロナウイルス禍が落ち着いたら、インタビューさせてほしいとお願いもしていました。追悼の思いも込めてお届けします。 -
- 第137回
- 2022.07.05
やってはいけないトップダウンの記事依頼 編集権の壁は破れない 会社の偉い人が自分の人脈を通じて、メディアに記事を書いてもらうよう働きかけることがあります。本人は良かれと思ってのことですが、広報にとっては“ありがた迷惑”となることも。むしろこれは「やってはいけない」行為なのです。 -
- 第136回
- 2022.06.27
広報の仕事は「不確実の塊」 切り札を使いこなしてゲームに勝つ 情報をメディアに売り込んでも、それが記事や番組になるかどうかは露出するまで分かりません。ある意味、広報の仕事とは「不確実の塊」と言えるかもしれません。そこにはゲーム的要素もあります。手持ちのカードを、タイミング良く切りながら記事掲載へと結び付ける。そこがまたたまらないのです。 -
- 第135回
- 2022.06.09
名物社長が最後の「ワガママ」 退任直前のあっぱれな広報活用 ゲーム好きとしても知られた、NECパーソナルコンピュータおよびレノボ・ジャパンのデビット・ベネット氏が社長を退任しました。普段からもの分かりのいい社長でしたが、退任直前、広報にある「ワガママ」なお願いをしました。それは全く記事にはなりませんでしたが、社長と広報機能の重みを再認識させられるような見事な「置き土産」でした。 -
- 第134回
- 2022.06.02
プレスリリースを劣化させるな 「日本初」への注意喚起の裏側で 今やメディア関係者の間ですっかり定着した、プレスリリースの配信代行サービス。大手メディアへ情報を簡単に届けられるので、広報にとっては“夢のような”サービスです。しかし一方で、その手軽さを逆手にとってとんでもないリリースを配信する企業も。便利なサービスだからこそ、こうしたプレスリリースの「劣化」を許してはなりません。 -
- 第133回
- 2022.05.26
広報は企業の「歴史づくり」に関わっているという視点の大切さ 自分が広報を担当した製品やサービスが、その後大ヒットして世に長く語り継がれるようになることもあるでしょう。つまり広報は企業の「歴史づくり」の一翼を担っているのです。一時の失敗や苦難、苦悩も、時がたてば学びのある印象的なエピソードになることもあります。 -
- 第132回
- 2022.05.19
広報テクの勝利 降格ラグビーチームの「覚悟」で見出しゲット! 広報なら、こちらが狙ったフレーズやキーワードをメディアの「見出し」で使ってもらいたいもの。もちろん、見出しはメディア側にとっても読者や視聴者を引きつける最重要項目ですから、広報の思い通りにはいきません。しかし“採用確率”を上げる手はあります。その成功事例を紹介しましょう。 -
- 第131回
- 2022.05.12
記者に「面白そう」と思わせる広報とは? 第一印象を甘く見るな 新しい商品やサービスは出合いの場、記者の第一印象がとても大事。最初にネガティブな印象を抱かせては、挽回不可能も覚悟しなくてはなりません。記者に中立的な状態で商品やサービスに向き合ってもらうのは思っているよりも大変です。電話や発表会の案内状のメールから“印象づくり”は始まっているのです。 -
- 第130回
- 2022.04.28
「ヤマタノオロチ伝説」で学ぶリリースの書き方 起承転結はNG このコラムを執筆している鈴木正義氏の著書『もし幕末に広報がいたら 「大政奉還」のプレスリリース書いてみた』からとっておきのエピソードを紹介。今回取り上げたのは「ヤマタノオロチ伝説」です。これがプレスリリースの書き方をおさらいするのに、もってこいの題材なのです。 -
- 第129回
- 2022.04.20
広報の持ち物全部見せます コロナ禍での発表会向け便利グッズ リアルで開催される発表会が増えてきました。とはいえ、まだまだ新型コロナウイルス感染症に油断してはなりません。感染防止に備えつつ、安全な発表会を開くためにはどんなグッズがあると便利なのでしょうか。その一例を紹介します。 -
- 第128回
- 2022.04.14
新人広報はトラウマに? メディア対応の「魔の時間帯」は何時か 新聞記者が原稿を出稿しなければならない夕方は、広報にとって要注意の時間帯です。そんな時に新人広報が下手な売り込みでもかけようものなら、トラウマになりかねません。恐ろしい「魔の時間帯」ともいえますが、「チャンスタイム」に変えることもできます。 -
- 第127回
- 2022.03.31
『ワンピース』を超えろ! 超優良コンテンツ『古事記』のPR術 このコラムを執筆している鈴木正義氏の著書『もし幕末に広報がいたら 「大政奉還」のプレスリリース書いてみた』が好調をキープ。その本の中からとっておきのエピソードを1つ紹介。日本が誇る超優良コンテンツ『古事記』のプロモーションです。何とかベストセラーにできないでしょうか……。 -
- 第126回
- 2022.03.24
突然ですが喪主になりました 「お葬式」を広報視点で見てみたら 冠婚葬祭の1つである「お葬式」は人生の大切なイベントです。ミスの無い運営で、立派に故人を送り出したいもの。イベント運営という視点でお葬式を眺めると、広報の経験が生きる面がたくさんあるそうです。 -
- 第125回
- 2022.03.10
広報担当者に参考になり過ぎる 新聞記者が書いたミステリー小説 信頼できるニュースはどのようにつくられるのか、メディアを知ることは広報のスキルアップの基本にして究極の手段――。そこで最適な本を紹介しましょう。堅苦しい実務書などではありません。ページをめくるたび、物語に引き込まれていくミステリー小説です。 -
- 第124回
- 2022.03.03
誠実さは大事だけど…メディアからの答えづらい質問にどう対応? 広報は会社の窓口。メディアからの質問には誠実な対応が求められます。広報担当者が嘘をついたり、ニュアンスの異なる表現や不確定事項を発信したりしてしまうと、後で辻つまが合わなくなり、広報自身の首を絞めることになりかねません。今回はメディアから答えづらい質問を受けた際の注意点を紹介します。 -
- 第123回
- 2022.02.24
石田三成が「関ケ原の戦い」のプレスリリースを作ったらどうなる? この連載をきっかけに誕生した書籍『もし幕末に広報がいたら 「大政奉還」のプレスリリース書いてみた』が大好評です。その中から、今回は、日本を変えた「関ケ原の戦い」を題材にしたプレスリリースを紹介します。 -
- 第122回
- 2022.02.10
トンガ募金が生んだ「共感ループ」に、広報業務の原点を再認識 記憶に新しいトンガ沖で発生した海底火山噴火。トンガの人々の安否を心配した方も多いでしょう。社会人ラグビーチーム「クリーンファイターズ山梨」にもトンガから来た選手がいます。そこで募金活動を行うことに。メディアの報道が共感呼び、多くの市民が協力してくれました。そこで見えてきたのは、広報活動の原点でした。 -
- 第121回
- 2022.02.03
メディア側から原稿確認の依頼、広報はどう対応する? 掲載記事の原稿やゲラの確認を依頼されることが広報にはあります。主に事実関係のチェックですが、そこに広報とメディアとの間に“認識のズレ”があるようです。広報を校正代わりの使われても困りますが、多すぎる修正はメディア側にとっても不愉快。さて、互いの距離感はどうあるべきでしょうか。 -
- 第120回
- 2022.01.20
グリーンウオッシュはご法度 「SDGs企業」へのゴールに近道なし 2015年9月の国連サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」。今や企業はこれを無視するわけにはいきません。「わが社のSDGsへの取り組み」をアピールする動きも活発化。しかし、その扱いについては注意が必要です。 -
- 第119回
- 2022.01.13
時には「嫌われる勇気」も広報として必要な資質 2021年は「20代後半から30代くらいで、広報としてある程度仕上がっている人を紹介してほしい」といった話をいただくことが何度もありました。しかし、広報の仕事をやってきた人とそうでない人とでは、広報として「仕上がっている」かどうかを判断する基準が異なります。そこで今回は「広報の資質」について考えてみたいと思います。 -
- 第118回
- 2021.12.23
1300年前のZ世代に刺さるワザ 遣唐使募集のリリース書いてみた この連載の筆者である鈴木正義氏が本を出版しました。きっかけは大好評だった「大政奉還」のプレスリリース。書籍では鈴木氏が熟練の広報テクニックを武器に、プレスリリースという手法を駆使して日本史の大事件を鋭く斬りまくります。今回はその中から、「遣唐使募集」のエピソードを紹介します。 -
- 第117回
- 2021.12.20
広報の手にかかれば、松尾芭蕉だって旅行系の人気ユーチューバー この連載の筆者である鈴木正義氏が本を出版しました。きっかけは大好評だった「大政奉還」のプレスリリース。書籍では鈴木氏が熟練の広報テクニックを武器に、プレスリリースという手法を駆使して日本史の大事件を鋭く斬りまくります。今回はその中から日本が世界に誇る“あの俳人”のエピソードを紹介します。 -
- 第116回
- 2021.12.16
韓国ドラマ「ピノキオ」に学ぶ、ファクトとインパクトの心得 韓国ドラマにはメディア業界を扱った作品もあります。その中から今回は「ピノキオ」という放送ジャーナリズムを題材にしたドラマを紹介します。何を伝えるか、どう伝えるかはメディアと広報の共通テーマといえます。今回はそこにスポットを当ててみましょう。 -
- 第115回
- 2021.12.09
「ももクロ」に見る認知革命 情報の単純化で伝わりやすく 自分たちの「思い」をだらだらと書き連ねた長いプレスリリースは読むに堪えません。この段階で、記事化へのハードルは上がってしまいます。文章をもっと単純化し、必要な情報に絞れば相手に伝わりやすくなります。その発想で大成功したのが「ももクロ」です。広報はその手法に学ぶべきです。