
風雲! 広報の日常と非日常
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- 第135回
- 2022.06.09
名物社長が最後の「ワガママ」 退任直前のあっぱれな広報活用 ゲーム好きとしても知られた、NECパーソナルコンピュータおよびレノボ・ジャパンのデビット・ベネット氏が社長を退任しました。普段からもの分かりのいい社長でしたが、退任直前、広報にある「ワガママ」なお願いをしました。それは全く記事にはなりませんでしたが、社長と広報機能の重みを再認識させられるような見事な「置き土産」でした。 -
- 第134回
- 2022.06.02
プレスリリースを劣化させるな 「日本初」への注意喚起の裏側で 今やメディア関係者の間ですっかり定着した、プレスリリースの配信代行サービス。大手メディアへ情報を簡単に届けられるので、広報にとっては“夢のような”サービスです。しかし一方で、その手軽さを逆手にとってとんでもないリリースを配信する企業も。便利なサービスだからこそ、こうしたプレスリリースの「劣化」を許してはなりません。 -
- 第133回
- 2022.05.26
広報は企業の「歴史づくり」に関わっているという視点の大切さ 自分が広報を担当した製品やサービスが、その後大ヒットして世に長く語り継がれるようになることもあるでしょう。つまり広報は企業の「歴史づくり」の一翼を担っているのです。一時の失敗や苦難、苦悩も、時がたてば学びのある印象的なエピソードになることもあります。 -
- 第132回
- 2022.05.19
広報テクの勝利 降格ラグビーチームの「覚悟」で見出しゲット! 広報なら、こちらが狙ったフレーズやキーワードをメディアの「見出し」で使ってもらいたいもの。もちろん、見出しはメディア側にとっても読者や視聴者を引きつける最重要項目ですから、広報の思い通りにはいきません。しかし“採用確率”を上げる手はあります。その成功事例を紹介しましょう。 -
- 第131回
- 2022.05.12
記者に「面白そう」と思わせる広報とは? 第一印象を甘く見るな 新しい商品やサービスは出合いの場、記者の第一印象がとても大事。最初にネガティブな印象を抱かせては、挽回不可能も覚悟しなくてはなりません。記者に中立的な状態で商品やサービスに向き合ってもらうのは思っているよりも大変です。電話や発表会の案内状のメールから“印象づくり”は始まっているのです。 -
- 第130回
- 2022.04.28
「ヤマタノオロチ伝説」で学ぶリリースの書き方 起承転結はNG このコラムを執筆している鈴木正義氏の著書『もし幕末に広報がいたら 「大政奉還」のプレスリリース書いてみた』からとっておきのエピソードを紹介。今回取り上げたのは「ヤマタノオロチ伝説」です。これがプレスリリースの書き方をおさらいするのに、もってこいの題材なのです。 -
- 第129回
- 2022.04.20
広報の持ち物全部見せます コロナ禍での発表会向け便利グッズ リアルで開催される発表会が増えてきました。とはいえ、まだまだ新型コロナウイルス感染症に油断してはなりません。感染防止に備えつつ、安全な発表会を開くためにはどんなグッズがあると便利なのでしょうか。その一例を紹介します。 -
- 第128回
- 2022.04.14
新人広報はトラウマに? メディア対応の「魔の時間帯」は何時か 新聞記者が原稿を出稿しなければならない夕方は、広報にとって要注意の時間帯です。そんな時に新人広報が下手な売り込みでもかけようものなら、トラウマになりかねません。恐ろしい「魔の時間帯」ともいえますが、「チャンスタイム」に変えることもできます。 -
- 第127回
- 2022.03.31
『ワンピース』を超えろ! 超優良コンテンツ『古事記』のPR術 このコラムを執筆している鈴木正義氏の著書『もし幕末に広報がいたら 「大政奉還」のプレスリリース書いてみた』が好調をキープ。その本の中からとっておきのエピソードを1つ紹介。日本が誇る超優良コンテンツ『古事記』のプロモーションです。何とかベストセラーにできないでしょうか……。 -
- 第126回
- 2022.03.24
突然ですが喪主になりました 「お葬式」を広報視点で見てみたら 冠婚葬祭の1つである「お葬式」は人生の大切なイベントです。ミスの無い運営で、立派に故人を送り出したいもの。イベント運営という視点でお葬式を眺めると、広報の経験が生きる面がたくさんあるそうです。 -
- 第125回
- 2022.03.10
広報担当者に参考になり過ぎる 新聞記者が書いたミステリー小説 信頼できるニュースはどのようにつくられるのか、メディアを知ることは広報のスキルアップの基本にして究極の手段――。そこで最適な本を紹介しましょう。堅苦しい実務書などではありません。ページをめくるたび、物語に引き込まれていくミステリー小説です。 -
- 第124回
- 2022.03.03
誠実さは大事だけど…メディアからの答えづらい質問にどう対応? 広報は会社の窓口。メディアからの質問には誠実な対応が求められます。広報担当者が嘘をついたり、ニュアンスの異なる表現や不確定事項を発信したりしてしまうと、後で辻つまが合わなくなり、広報自身の首を絞めることになりかねません。今回はメディアから答えづらい質問を受けた際の注意点を紹介します。 -
- 第123回
- 2022.02.24
石田三成が「関ケ原の戦い」のプレスリリースを作ったらどうなる? この連載をきっかけに誕生した書籍『もし幕末に広報がいたら 「大政奉還」のプレスリリース書いてみた』が大好評です。その中から、今回は、日本を変えた「関ケ原の戦い」を題材にしたプレスリリースを紹介します。 -
- 第122回
- 2022.02.10
トンガ募金が生んだ「共感ループ」に、広報業務の原点を再認識 記憶に新しいトンガ沖で発生した海底火山噴火。トンガの人々の安否を心配した方も多いでしょう。社会人ラグビーチーム「クリーンファイターズ山梨」にもトンガから来た選手がいます。そこで募金活動を行うことに。メディアの報道が共感呼び、多くの市民が協力してくれました。そこで見えてきたのは、広報活動の原点でした。 -
- 第121回
- 2022.02.03
メディア側から原稿確認の依頼、広報はどう対応する? 掲載記事の原稿やゲラの確認を依頼されることが広報にはあります。主に事実関係のチェックですが、そこに広報とメディアとの間に“認識のズレ”があるようです。広報を校正代わりの使われても困りますが、多すぎる修正はメディア側にとっても不愉快。さて、互いの距離感はどうあるべきでしょうか。 -
- 第120回
- 2022.01.20
グリーンウオッシュはご法度 「SDGs企業」へのゴールに近道なし 2015年9月の国連サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」。今や企業はこれを無視するわけにはいきません。「わが社のSDGsへの取り組み」をアピールする動きも活発化。しかし、その扱いについては注意が必要です。 -
- 第119回
- 2022.01.13
時には「嫌われる勇気」も広報として必要な資質 2021年は「20代後半から30代くらいで、広報としてある程度仕上がっている人を紹介してほしい」といった話をいただくことが何度もありました。しかし、広報の仕事をやってきた人とそうでない人とでは、広報として「仕上がっている」かどうかを判断する基準が異なります。そこで今回は「広報の資質」について考えてみたいと思います。 -
- 第118回
- 2021.12.23
1300年前のZ世代に刺さるワザ 遣唐使募集のリリース書いてみた この連載の筆者である鈴木正義氏が本を出版しました。きっかけは大好評だった「大政奉還」のプレスリリース。書籍では鈴木氏が熟練の広報テクニックを武器に、プレスリリースという手法を駆使して日本史の大事件を鋭く斬りまくります。今回はその中から、「遣唐使募集」のエピソードを紹介します。 -
- 第117回
- 2021.12.20
広報の手にかかれば、松尾芭蕉だって旅行系の人気ユーチューバー この連載の筆者である鈴木正義氏が本を出版しました。きっかけは大好評だった「大政奉還」のプレスリリース。書籍では鈴木氏が熟練の広報テクニックを武器に、プレスリリースという手法を駆使して日本史の大事件を鋭く斬りまくります。今回はその中から日本が世界に誇る“あの俳人”のエピソードを紹介します。 -
- 第116回
- 2021.12.16
韓国ドラマ「ピノキオ」に学ぶ、ファクトとインパクトの心得 韓国ドラマにはメディア業界を扱った作品もあります。その中から今回は「ピノキオ」という放送ジャーナリズムを題材にしたドラマを紹介します。何を伝えるか、どう伝えるかはメディアと広報の共通テーマといえます。今回はそこにスポットを当ててみましょう。 -
- 第115回
- 2021.12.09
「ももクロ」に見る認知革命 情報の単純化で伝わりやすく 自分たちの「思い」をだらだらと書き連ねた長いプレスリリースは読むに堪えません。この段階で、記事化へのハードルは上がってしまいます。文章をもっと単純化し、必要な情報に絞れば相手に伝わりやすくなります。その発想で大成功したのが「ももクロ」です。広報はその手法に学ぶべきです。 -
- 第114回
- 2021.12.02
発表会での広報の立ち居振る舞い やってはいけないワースト3 メディア関係者に対して実施した「広報やPR担当者の『無しだなぁ』と感じた行動」というアンケートを基に、広報の仕事について考えます。今回は発表会や説明会などでの広報の立ち居振る舞いについてです。 -
- 第113回
- 2021.11.25
外国人役員も青ざめる アグレッシブな「通訳」に社内がザワつく 外国人相手の取材には通訳がつきものです。インタビューする記者の意図を正確に読み取り、相手に伝えるのはなかなか大変です。また逆もしかりでしょう。通訳のスキルが問われるのは言うまでもありませんが、アグレッシブ過ぎる通訳だと面倒なことになりかねません。 -
- 第112回
- 2021.11.18
発表会に誰を呼ぶか 「記者リスト」更新の裏側で起きていること 少し前から知り合いのメディアの皆さんに「広報やPR担当者の『無しだなぁ』と感じた行動」についてアンケートを行っています。まだ集計の途中ですが、今回はいただいたコメントの中から、「メディアリスト」「記者リスト」について考えてみます。 -
- 第111回
- 2021.11.11
2021年で一番「すべった」プレスリリースの原因とは? 2021年もそろそろ終わりです。そこでこの1年を振り返り、「すべってしまった(うまくいかなかった)」プレスリリースについて、反省を込めてその原因を考えました。実は、それはつい最近出したリリースでした。 -
- 第110回
- 2021.11.05
知名度の低いスタートアップ 発表会に記者を集める方法とは 今回は筆者の遠藤眞代さんが広報を担当した米国発のスマホアプリ「Miles」について。発表会から1週間あまりでダウンロード数は30万以上。注目のサービスだったので当然の結果という見方もあるでしょう。しかし広報活動がなければメディアでの露出はゼロ。工夫したポイントなどを紹介します。 -
- 第109回
- 2021.10.21
そこは広報にとって“宝の山”だった 地方ラグビーチーム奮闘記 わけあって「クリーンファイターズ山梨」という社会人ラグビーチームの広報をやることになった鈴木正義氏。しかし、そのチームはこれまで本格的な広報活動をしてきていません。まさに一からの出発ですが、やってみるとそこは広報にとって参考事例があふれる“宝の山”でした。 -
- 第108回
- 2021.10.14
BTSのYouTube再生回数がバグ? 言葉の思い込み防ぐには 同じ言葉でも漢字やカタカナ、英語の略語などによって印象が変わってきます。広報とサービス担当といった職種の違いによって、同一の言葉の受け取り方が微妙に異なるケースもあります。言葉の意味や解釈には広がりがあります。思い込みで判断するのは危険。広報なら特に気をつけたい部分です。 -
- 第107回
- 2021.10.07
年末商戦の舞台裏 ニュースが大渋滞を起こす秋の広報活動 コンシューマー製品を扱う企業の広報にとって、年末商戦は一大イベント。そこに向けて、9月ごろから新製品の発表が続きます。当然、記事掲載を巡る広報同士の戦いも激しくなり「ニュースの大渋滞」が発生します。まさに今がそうです。慌ただしい広報の舞台裏はどうなっているのでしょうか。 -
- 第106回
- 2021.09.30
私が「枯れた技術」を好きな理由 古くても記者の心は動かせる 新製品や新サービスの発表に追われる広報ですが、時として「枯れた技術」を使った製品の売り込みが降りかかってくることも。今さら……と馬鹿にしてはいけません。これがホームランになることもあります。そこには欠点がそぎ落とされ、長年培われた技術者の英知が詰まっています。 -
- 第105回
- 2021.09.16
ニュースが飛んだ日 マイケル・ジャクソンに泣いた「新型iPhone」 地上波のテレビ番組や全国紙の新聞で取り上げられるとなれば、企業広報としては軽くステップでも踏みたくなるのではないでしょうか。しかし、そうそう浮かれてもいられません。急きょ予定が変更になり、我が社のニュースが放送(掲載)されない場合もあります。こればっかりはどうしようもないのですが……。 -
- 第104回
- 2021.09.09
そのまま記事に…「言葉の重み」に打ち震えたあの日 プレスリリースなど広報が作成する文書は、会社の公式見解として社外に発信されます。自分が書いた文章、選んだ言葉がそのまま記事になることも珍しくありません。メディアの記者だけでなく、広報も常に「言葉の重み」と隣り合わせで仕事をしているのです。 -
- 第103回
- 2021.09.02
広報がおしゃべりだと、ろくなことはない(らしい) 質問にすべて広報が答えてしまう。社を代表しての“公式見解”ですから「話が早い」と思いがち。ところが取材する記者にとっては「話にならない」ことが往々にしてあります。会社の状況や製品について“隙のない”説明を求められるので、広報に話し上手な人が多いのも事実ですが、あまりおしゃべりなのは考えものなのです。 -
- 第102回
- 2021.08.26
妄想でもいい ストレッチ感覚で広報力をアップするトレーニング アスリートが本番で素晴らしいパフォーマンスを発揮できるのは、たゆまぬ努力と日々のトレーニングがあってこそ。その意味では広報もアスリートです。どんな案件であっても成果を出せるよう、己を鍛えることが大切です。重く考えることはありません。広報力のアップに効く、易しいトレーニング方法を紹介します。 -
- 第101回
- 2021.08.10
こんにちは、そしてさようなら 新任記者とのはかないお付き合い 入れ替わりが激しい大手新聞社の記者。業界を理解してもらうため、何度かレクチャーを開催し、ようやくこの業界を理解してもらえるようになったと思ったら、さっと異動してしまう。こんなはかないお付き合いを日常的に広報は繰り返していますが、年月がたち、大きな実を結ぶときもあるようです。 -
- 第100回
- 2021.08.05
大切な記者発表会の出欠確認 オンラインの併用で何が変わった? たとえ無観客であったとしても、イベントを開催した場合は結果を報告するために参加人数を集計するのが普通です。これは広報が担当する記者発表会でも変わりません。そこで今回は、広報の裏方仕事の1つである「出欠確認」に焦点を当てます。 -
- 第99回
- 2021.07.15
「パソコンは投げない」 ツッコミどころ満載動画を広報してみた マーケティング活動において、今や「動画」に関する理解とスキルは欠かせません。広報の仕事においても例外ではなく、社内のさまざまな部署から「この動画を広報できないか」と相談を受けます。今回、筆者の鈴木正義氏の元に、ツッコミたくなるような“奇妙な動画”が持ち込まれました。さて、どう乗り切ったのでしょうか。 -
- 第98回
- 2021.07.07
記者を座席までご案内 発表会の「誘導係」は何を考えているのか 新製品の発表会などで、記者を座席まで案内するのは広報の仕事の1つです。空席をつくらずうまく収めたときは達成感があります。この「誘導係」はあまり目立たない仕事ですが、そこから見えてくるものも少なくありません。意外とやっかいなのが、身内のメンバーだったりします。どういうことでしょうか。 -
- 第97回
- 2021.07.01
広報も「ドッグフードを食べろ」 自社製品への愛が物語を生む ご存じかもしれませんが、IT業界には「ドッグフーディング」という言葉があります。「(自社が開発した)犬の餌を食べる」、つまりそれくらい自社の製品を使い込めという意味です。経営者や役員なら当然だと思うかもしれませんが、そうとも限りません。いや、広報もプロを自任するのであれば、率先して「餌」を食べるべきではないでしょうか。 -
- 第96回
- 2021.06.24
企業とメディアの間にある言葉の壁 広報にも必要な「翻訳スキル」 広報にとって、企業の意図を正確にメディアの記者に伝えるのは大変なことです。メディア側の狙いを、社内の人間に完璧に理解してもらうのもまたしかり。間に立つ広報には、高い「翻訳スキル」が求められます。しかし、外国語と異なり便利な「辞書」など存在しないのが悩ましい……。