著書『マスコミ対策の舞台裏』 ▼Amazonで購入する のプロモーションで、取材を受けたりラジオなどの番組に出演したりする機会を得た遠藤眞代さん。しかし、実は人前で話すのが苦手なのだそうです。大失敗も犯した今回の経験から気づいたことがありました。
基本中の基本の質問にも答えられず
広報を担当する私が企業の代表として取材対応することは、これまでもありました。相手は新聞、雑誌、Webなどのテキスト媒体です。また手が大きいので、新製品を手に持って「手タレ」として引き立て役になったことも何度かあります。ですが、遊びでやった音声SNSの「Clubhouse(クラブハウス)」以外、私が話した音声や映像がメディアに使われた経験はありませんでした。
発表会の司会も逃げ回るほど、しゃべりに自信がありません。しかしフリーランスになってから人前で話す機会も増え、プレゼンの仕方を教えていただくなど試行錯誤してきました。根は出たがりなのでしょうが、どうしてもやらなければならない発表会の司会でとちったりしますから、不得意分野であることには変わりありません。
書籍『マスコミ対策の舞台裏』を発売してから、ポッドキャストに2回、ラジオ番組に2回出演させていただきました。頼りにしていた、共著者で話のとてもうまい鈴木正義さんが同席してくれないこともありました。
▼関連書籍(クリックで別サイトへ) マスコミ対策の舞台裏 役員からの電話で起こされた朝ありがたいことに、どの収録も事前に台本を用意してくださいました。1回目は収録でした。トークに自信のない私は、台本に書かれている質問1つひとつに回答を準備。完璧のように思われました。が、思わぬ変化球を受け取ることになりました。
「今回の本はどんな内容ですか。簡単に説明していただけますか?」
基本中の基本の質問にもかかわらず、頭の中は一瞬で真っ白に。まさにパニックに陥りました。
え、え? ちょっと待って、ちょっと待って、ちょっと待ってー!
私、こんな基本の質問にも答えられないの?
やばい、やばい、やばいよ。
あー、どうしよう、どうしよう、答えなきゃいけないのに、何も浮かんでこない………。
そして、どうにか出てきた言葉がこれでした。
「ごめんなさい、ごめんさない。頭が真っ白になってしまって。あー、本当にごめんなさい」
結局、私が答えられずに代わりに説明していただいてその場をしのぎ、それから後は予習通りの答えを繰り出して、終了。収録だったので、編集でどうにかしていただけるのですが、もう真っ青でした。スタッフの方々などみなさん慰めてくださったのですが、当然へこみまくりました。
話の流れ次第で、予定以外の質問があり得ると想定していなかったのが敗因でした(素人か?)。広報サポートをする上で、テキスト媒体であれば横からしゃしゃり出て補足もできますが、音声や映像の場合、取材対応者は実質一人きり。不安だった方もいるだろうなと反省しました。その他の想定質問も練習する時間を設けておけばよかった、(ごめんなさい)と心の中で謝りました。
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