「※」を付けた注釈はどこに置く?

 次に「※2」の役割について見ていきましょう。これは「定義づけ」「条件の明示」を表しており、初出の「オーガニックパネル」を定義するための注釈です。世に出すまで手塩にかけて育てた商品やサービス、独自技術の固有名称が何を指すのか、当然社内には共通認識があるでしょう。しかし、一般の人からすると「なんのこっちゃ?」ですから説明が必要です。自社の技術でなかったとしても、一般的ではない技術などについては注釈を入れるか、あるいはリリース内で定義を明確にしておくと読み手の理解も進みます。

 リリース中に「〇〇が可能」と書くことがあります。とはいえ、ある条件下では「〇〇が可能ではない」こともあります。こうした場合、「※」を付けて設定条件を決め打ちで書いてしまうか、除外条件を書くか、いずれかを記載します。いわゆる“ただし書き”的な使い方です。例えばスマホアプリを発表するけど、OS(基本ソフト)が古いと使えない場合。古いバージョンのOSでは使えないと書くのか、最新バージョンなら使えると書くのか、みたいなイメージです。

 注釈の置き場所ですが、特にタイトルやリード文にある「※」は後注ではなく、リード文のすぐ下に脚注として処理したほうがいいでしょう。タイトルやリード文にある「※」の説明を最末尾に置いてしまうと、読み手の集中力が切れるでしょうし、注釈を読んでもらえなかった場合、誤認されてしまう恐れがあるからです。

 ただ便利だから、地雷回避のためだからといって注釈に頼りすぎると、リリース作成が大変になります。特に多くの注釈を連番で用いた場合、注釈が入り乱れて大混乱になることも。ですから注釈が不可欠なものや、それが無いと読みづらくなるケース以外は、可能な限りリリースの文章中で説明してしまうほうが広報的にはラクです。また、商標関係などの免責文については本文とはひもづけず、数字も入れず単に「※」として最後尾などに列記してしまうのも手ですね。

 広報がリリースで誤った認識を与えてしまうといった「地雷」を記者に踏ませないためにも便利な「※」ですが、ぜひ、うまく使いこなしてください。