プレスリリースを眺めていると、製品名やサービス名のすぐ後に「Rマーク」が付いているのを目にしたことがある人も多いでしょう。これはその名称が登録商標であることを表していますが、そこに明記する必要はあるのでしょうか。見た目もよくないですし、読みにくい感じもします……。そんな疑問について考えてみました。

その「Rマーク」、日本のプレスリリースでも必要ですか? ※画像はイメージ(画像提供:niroworld/Shutterstock.com)
その「Rマーク」、日本のプレスリリースでも必要ですか? ※画像はイメージ(画像提供:niroworld/Shutterstock.com)

 春休み、我が家には子供の教科書やノートが山積みされていました。たまには勉強でも見てあげるかと、教科書をパラパラとめくってみました。ふと家庭科の教科書を開くと、メーカー出身者としてはなじみ深いマークが紹介されているではないですか。なるほど、品質、環境、分別収集という区分に分けているのか……。

 品質マークにはJIS(日本産業規格)マークやJAS(日本農林規格)マーク、特定保健用食品マークなどが、また分別収集マークにはなじみの紙パック、アルミ缶、ペットボトルなどのマークが並んでいます。環境マークにはグリーンマーク、エコマーク……あれ、間伐材マークなんてものがあったっけ。そういえば京都議定書が話題に上っていた頃、ソニーの新商品プレスリリースでは、該当商品がどのような環境配慮をしているかを入れ込むようにしていて、環境系のマークに関して勉強した記憶があります。

 商品に貼られている記号やマークは、見たことがあるといった程度で、その正確な意味について調べたことのある方は少ないのではないでしょうか。実は私もその1人です。そこで今回は、広報が知っておきたいマークについて紹介したいと思います。

知っているようで知らない「Rマーク」

 商品パッケージなどで商品名の右上辺りに書かれている「(R)(※ Rを丸で囲んだ表記、以下同)」という表記を見かけたことはあるでしょう。「R=registered(Trademark)」、通称R(アール)マークと呼ばれています。この辺りまでは皆さんご存じだと思います。肝心なのは、ここから先です。

「Rマーク(R)」は、外国の商標制度においてRegisteredTrademark(登録商標)を意味するもので、日本の商標法に基づく商標登録表示ではありません。

 こう、特許庁のホームページに書かれているのです。ご存じでしたか。日本で登録商標済みの商品に、Rマークを表示する義務はないということです。また「TMマーク」も同様で、日本の制度に基づくものではないとのこと。「単にTrademark(商標)を意味するもので、未出願の商標や出願中の商標について付されることが多い」そうです。では、どうするのでしょうか。

日本における商標登録表示は、「登録商標第○○○○○○○号」という表示方法です。登録商標を表示する際にはそのように表示することが推奨されます(商標法73条)。

 このように特許庁のホームページに書かれています。表示したいと企業側が思った場合、日本の書き方はちょっと長すぎるので、使いやすいRマークが普及したのでは、と勝手に想像しています。