「弱み」や「脅威」があってこそ効果が生まれる

 広報的視点で考えたSWOT分析とは、マスコミなどに売り込む情報を整理するための手法です。強みと機会については、担当者が常に考えていることなので、案外スムーズに書き込めると思いますが、弱みと脅威はてこずる方もいるでしょう。

 改めてSWOT分析で客観的に整理・可視化してみると、弱みや脅威のピースがあってこそ、効果的にマスコミに情報を売り込むための“パズル”が完成することが分かります。自社製品の良い点ばかり並べても、客観性を重視する記者の心には、こちらが思っている以上に響かないものです。少なくとも弱みと脅威のピースは、Q&Aとして問い合わせがあった場合に必要ですから、すべて書き出しておくことは大変有益です。

 弱みや脅威は、多くの記者が取材の後半に質問してくる“課題”とほぼイコールです。取材の際に質問されそうだと分かっているなら、あえて最初からトーキングポイントとして、「課題」に加え「課題解決」を示してしまう手もアリです。美辞麗句を並べるだけより、課題とそれに対する課題解決についても積極的に情報発信するほうが、最終的には読み手にとって有意義な記事に仕上げてもらえます。

 SWOT分析を試したことがない方は、一度、頭の整理と思ってやってみてください。自分自身で分かっているつもりでも、意外と抜けている情報があることに気づくでしょう。うまくいけば、新しいアイデアを思いつくかもしれません。社外へのアウトプットだけでなく、社内ヒアリングでも各要素を埋めていく感覚で実行をすると、有益な情報が得られることでしょう。