新型コロナウイルスの感染拡大は広報業務に大きな影響を与えています。その1つがメディアからの取材対応です。これまではリアルな現場で行うのが基本の取材でしたが、現在はオンラインが増えています。便利な一方、限界もあります。少しでもリアルな雰囲気に近づけるにはどうすればいいのでしょうか。

新型コロナウイルスの影響で、オンラインでの取材が増えています ※画像はイメージです(画像提供:Travelerpix/Shutterstock.com)
新型コロナウイルスの影響で、オンラインでの取材が増えています ※画像はイメージです(画像提供:Travelerpix/Shutterstock.com)

オンラインで大切な、話の取っ掛かり

 先日、小学生の娘がオンラインで友達と集まりました。最初はワーキャー盛り上がっていたのですが、10分ぐらいすると友達が「今日って何のために集まったんだっけ」と。はっとしました。ごめんごめん、何も考えていなかった。だって、普段会うときは言われたことがなかったし……。

 毎日のように遊んでいた同じ学校の友達同士でも、何かしら話の取っ掛かりや理由がないと“迷子”になってしまうのがオンラインでのコミュニケーション。そんなことに改めて気づかされました。

 リアルでのコミュニケーションの場合は、情報量が多いからか無意識でも話の取っ掛かりが作れます。しかしオンラインの場合は、意識して取っ掛かりになる“何か”を用意したほうがいいでしょう。

 取材の場合、受ける側と記者側が初対面で、双方があまり知らない同士で話す場合が多いものです。リアルの取材だと、物理的に空間を共有できる取材前後の時間があります。これがコミュニケーションを円滑にするのに、とても有効なのです。

 取材前には、記者を待ち合わせ場所から取材場所へお連れするまで時間があります。ほんの数分ですが、そこでのコミュニケーションを基に、取材を受ける側とする側をつなぐための取っ掛かりを探せるので実は貴重です。そこで感じとった空気感によって、取材中に和ませるべきか、ぴりっとしたほうがいいのかなど、雰囲気づくりを決める情報になるからです。取材後についても、感想を伺ったり、情報の過不足を確認したりと、取材の微調整が行える貴重な時間です。