まずは「ホームグラウンドで行う」こと

(3)商品やサービスを紹介する客観的視点の養成(難易度:中級)

 娘が小学校に入って、お弁当を作る必要が無くなったタイミングで焦りました。

 投稿するネタがない。どうしよう……。

 とりあえず、私が個人的に気に入った商品やサービスを勝手に広報することにしました。誰も傷つかないですし、気に入ったものは売れてほしいし、という単純な理由です。これが実は“客観的”に商品やサービスを紹介する視点を養うトレーニングになっていたのです。これを何年も続けていたので、やらないと逆に気持ちが悪くなります。恐らく運動をずっとしていた人が、トレーニングしないと落ち着かないのと同じ感覚でしょう。

(4)記者とのキャッチボール(難易度:上級)

 SNS上でのやり取りはオープンなだけに、大手企業の広報にはリスクが高い。SNSへの投稿を控えている担当者が多いのも、そのためだと思います。私もお弁当や仕事に関係のない商品やサービスの投稿をメインにしています。記者とのキャッチボールは、自分のアカウントを使った「ホームグラウンドで行う」のがよいでしょう。

 相手のページに“遠征”する場合は、そこが安全な場所かどうか確認してから出掛けましょう。やり取りの内容は、誹謗(ひぼう)中傷や他の人や会社に不利益を与える可能性のある投稿さえしなければ、大抵大丈夫です。

 記者とのキャッチボールは、ギャラリーのいるガラス張りの部屋で行っていることを忘れず、“手土産でも持っていく”くらいの気持ちが大切です。図らずも道場破りと勘違いされることもあります。難易度の高いトレーニングなので無理をしてはいけません。

想定外のご褒美をいただくことも……

 2018年の出来事ですが、ある会社の新商品発表会用にスタッフバッジを作りました。ラミネート加工までして、褒めてほしくてSNSに載せたら、友人、記者、PR会社の友達から「スペル間違ってるよ」と連絡がたくさん入りました。「STAFF」を「STUFF」と書いてあったのに気付いていなかったのです。朝イチで作業して、無事「STAFF」バッジを作って持っていったら、来場の記者さんたちから「よく間に合ったね」とねぎらいの言葉を掛けていただきました。

 そんなこんなで、ほぼ毎日、私は何かしらの投稿を続けています。広報担当の方は、個人アカウントのSNSの更新頻度を上げてみるといいでしょう。動物、食べ物、風景などなど、写真中心の投稿が始めやすいと思います。記事のシェアもいいですが、内容によっては偏った印象を与えかねないので、少し気を付けたほうがいいでしょう。