
テレビ屋のクリエイティブ術
商品開発やマーケティング、新規事業立ち上げなど職種を問わず求められるのは、多くの人の心を動かすアイデアを生み出し、それを効果的に伝えるための技術だろう。老若男女問わず多くの視聴者の心を動かしてきたテレビ番組制作者たちはどのような方法で番組を作り上げているのか。 NHK『ブレイブ 勇敢なる者』シリーズ「Mr.トルネード」「えん罪弁護士」などさまざまな番組を手掛け、「プロは技術論で語るべし」を持論とするNHKエデュケーショナルのディレクター・佐々木健一氏を聞き手に、現役テレビ制作者が番組をいかにち密に作っているか、その方法論や技術論を丸裸にしていきたい。
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第20回2020.04.01「幸せとは?」“世界一貧しい大統領”が語った「歩く」の真意これまでさまざまなメディアで、「貧しさ」という切り口で語り尽くされてきたムヒカ元ウルグアイ大統領。しかし、ドキュメンタリー映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』を監督したフジテレビの田部井一真氏がたどり着いたのは、「歩く」でした。
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第19回2020.03.31仕掛け人が語る“世界一貧しい大統領”来日フィーバーの裏側2016年に“世界一貧しい大統領”ホセ・ムヒカ元ウルグアイ大統領が来日し、連日新聞やテレビで大きく取り上げられた。しかし、同氏を招待したフジテレビの田部井一真氏は「みんなでムヒカを消費している」とモヤモヤ感を覚え、その実像を伝えるべく映画化に向けて動き出したという。
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第18回2020.03.30“世界一貧しい大統領”ムヒカと菊 「日本」との深い縁とは?ドキュメンタリー映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』は、ホセ・ムヒカ元ウルグアイ大統領と日本との知られざる密接な関係を解き明かした作品。そのカギは、ムヒカの農園で栽培されている「菊」でした。
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第17回2020.03.27“世界一貧しい大統領”ムヒカが語る「日本への感謝」とは?2020年4月10日に劇場公開される、“世界一貧しい大統領”の名で知られるウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領のドキュメンタリー映画を監督したフジテレビの田部井一真氏。実はムヒカの存在が日本で知られたのも、約5年前の『Mr.サンデー』(フジテレビ)の田部井氏の取材がきっかけだという。
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第16回2019.12.19刑務所からも大反響 ザ・ノンフィクション「半グレをつくった男」全国の刑務所から反響の手紙が届くというドキュメンタリー「半グレをつくった男」。元・半グレとして贖罪(しょくざい)の日々を送るワン・ナンさんが新たな人生に向かうところで終わるかと思いきや、最後に「ベイブリッジから人を落としたことがある」と告白するシーンを配置した効果とは?
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第15回2019.12.18誰も知らない「東京」を活写するフジ異色ドキュメントの構成術「コンセプトを言葉にするのが難しいから番組にしているんです」。東京をユニークな視点と斬新な手法で描いてきたドキュメンタリー「NONFIX『東京シリーズ』」。番組内で度々登場するサブタイトルのようなキーワード「わたしの知らないワタシの街」の意味とは?
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第14回2019.12.17伝説のフジ深夜ドキュメンタリー「東京シリーズ」の“音”演出フジテレビ深夜のドキュメンタリー枠『NONFIX』で2013年から年1回のペースで制作され、放送されるたびに話題となる「東京シリーズ」。東京を独特な視点で切り取った同シリーズは、NTTの時報サービスやカーナビの音声などを巧みに使った、テクニック満載の番組だった。
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第13回2019.12.16フジ“こじらせP”「ザ・ノンフィクション」に見る人間の面白さ「『レンタルなんもしない人』のリアルを見せたら、世間のリアクションがものすごかった」。フジテレビ『ザ・ノンフィクション』チーフプロデューサーの西村陽次郎氏が、話題の「レンタルなんもしない人」の新たな一面を描いたドキュメンタリーの制作秘話を語った。
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第12回2019.10.31低予算でも面白い番組を生み出す“テレ東”的発想術とは?ヒット番組『空から日本を見てみよう』を手がけた永井宏明氏の企画・発想のコツは"ないもの探し”。「『何で歴史番組はあるのに地理の番組はないんだろう?』と思ったのが始まり」。それがレギュラー番組化したきっかけは意外にもリーマンショックだったという。
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第11回2019.10.30『空から日本』『和風総本家』の考え抜かれた番組デザインとは?ヒット番組『空から日本を見てみよう』『和風総本家』を企画・プロデュースしてきた永井宏明氏。『空から』の空撮画面に登場する“追っかけテロップ”など、永井氏ならではの作り込まれた世界に迫る。
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第10回2019.10.29『空から日本を見てみよう』生みの親が語るテレ東の作り手精神『家、ついて行ってイイですか?』を手掛けた高橋弘樹氏の師匠である永井宏明氏。高橋氏は著書で「数百カットからなる番組の一カットずつの意味を説明するよう求められた」 と書いています。その永井氏の代表作『空から日本を見てみよう』を分析すると、驚くべき事実が分かりました。
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第9回2019.10.28マーケターがテレ東の番組制作者に 異色ヒットメーカーの転職論マーケティングプランナーから番組制作会社、そしてテレビ東京の番組制作者に。ヒット番組『空から日本を見てみよう』『和風総本家』を生み出した永井宏明氏は博報堂でものづくりの面白さに目覚め、「マーケティングの経験を生かしてテレビ番組を作れないか」と考えるようになりました。
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第8回2019.06.18マー君&ノムさんの師弟関係を表現する考え抜かれた演出とは?人の心を動かすプロの技術とは?NHKエデュケーショナルの佐々木健一氏がテレビ制作者の仕事論に迫る本連載。今回は『師弟物語~人生を変えた出会い~「田中将大×野村克也」』(2019年6月19日21時~、再放送2020年2月15日11時~。NHK-BSプレミアム)を企画制作した稲垣哲也氏がその制作秘話を語り尽くす後編。
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第7回2019.06.17ヤンキース・田中将大の厳しい態度にインタビューの難しさを学ぶ人の心を動かすプロの技術とは? テレビ制作者の仕事論に迫る本連載。今回のゲストはNHK-BSプレミアムにて6月19日放送予定の『師弟物語~人生を変えた出会い~「田中将大×野村克也」』を企画制作した稲垣哲也氏(全2回)。稲垣氏が直面したマー君の厳しさとは?
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第6回2019.06.06最強のプロ集団は「なんでも言い合える」 テレビ制作現場に学ぶ人の心を動かすテレビ制作者の技術とは? NHK『ブレイブ 勇敢なる者』シリーズなどを手掛けるNHKエデュケーショナルの佐々木健一氏は「ディレクターとカメラマンはよく会話してコミュニケーションを取ることが大事。実は撮影していない時間が重要」だという。
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第5回2019.06.05「グッとくる映像」の裏側 プロの仕事には入念すぎる準備が必要人の心を動かし、効果的に伝えるための技術とは? NHKエデュケーショナルの佐々木健一氏がテレビ制作者の技術論を丸裸にしていく本連載。今回は佐々木氏独特のインタビュー相手を真正面から捉え、背景に照明で色をのせる手法」の裏側を、藤田岳夫カメラマンと語り尽くす(全2回)。
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第4回2019.05.21なぜこの企画が通るのか 「東海テレビ」の驚くべき制作スキーム人の心を動かすアイデアを生み出し、効果的に伝えるための技術とは? 現役テレビディレクターの佐々木健一氏がテレビ制作者の技術論を丸裸にしていく本連載。ドキュメンタリーの名作を次々に生み出す東海テレビの驚くべき制作プロセスとは?
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第3回2019.05.17テレビ局に密着した『さよならテレビ』 密室の音はどう録った?多くの人の心を動かすアイデアを生み出し、それを効果的に伝えるための技術とは?話題作『さよならテレビ』の土方宏史ディレクターとの対談3回目。テレビ局内部での密室シーンやロングショット時の会話の音声など、難易度の高い撮影や録音はいかにして可能になったのか。
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第2回2019.05.10衝撃作『さよならテレビ』に仕組まれた鉄板の「構成」テクニック人の心を動かすアイデアを生み出し、効果的に伝えるための技術とは? 現役テレビ制作者の技術論を丸裸にしていく本連載。今回のゲストは前回に続き、話題作『さよならテレビ』の東海テレビ・土方宏史ディレクター。土方氏が本作に取り入れたという「三幕構成」とは?
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第1回2019.04.26業界騒然!『さよならテレビ』制作者が語る「表現」の本質とは?多くの人の心を動かすアイデアを生み出し、それを効果的に伝えるための技術とは? 現役テレビ制作者の方法論や技術論を丸裸にしていく本連載。初回のゲストは2018年、テレビ業界で話題騒然となった問題作『さよならテレビ』を企画・制作した東海テレビの土方宏史ディレクター。