ライブコマースまだどこも手探り状態

ゆうこす 日本でもライブコマースアプリが増えたのに、あまり盛り上がらなかったのが私には疑問なのですが……。なぜだと思いますか?

小野 いくつか要因はあると思うのです。ライブコマースが難しいのは、まず「売る人」「売るモノ」「買う人」の3つそろえないといけないこと。ライブ配信だと、配信する人と見る人の2つの要素で成り立つのですが、ライブコマースはそこに「モノ」が入るので、やはり難易度は高くなる。その3つをしっかりそろえて日本で展開しているライブコマースの会社はまだ存在しておらず、仕上がりに時間がかかっているのだと思います。

 とはいえ、さまざまな企業がライブコマースへの取り組みを始めていることは、市場全体を盛り上げる意味でとても重要だと思います。すでに中国ではライブコマースは非常に伸びており、日本においても間違いなく期待できる市場だと思います。

今後のライブ配信市場について

ゆうこす すごく楽しみです! 17 Liveさんから見て、今後のライブ配信の未来についてお聞きしていきたいと思っています。今、いろんなライブ配信アプリが出てきていますが、これからはそれが淘汰されて減っていくと思われますか、それともどんどん増えていくと思いますか?

小野 「特化型」のライブ配信が増えると思います。今でもバーチャルライバーだけに特化したアプリだとか、声優だとか、ジャンルがすでに分かれてきています。市場全体が盛り上がってくると、いわゆる限られたカテゴリーで特化した強いサービスが増えてくると思います。

ゆうこす その中で17 Liveさんは今後も夢を追い掛ける人を応援していくのでしょうか?

小野 我々は日本全体のライブ配信市場の中で、売り上げの半分のシェアを持っていて、2位に2~3倍の差をつけています。つまり、「ちゃんとお金を稼げる場所」になっていると自負しています。言い換えれば、それだけライバーにも視聴者にも熱量が生まれているから、お金につながっているのだと思います。

 ライブ配信サービスを提供する企業として大事なのは、ライバーがちゃんと食べていける環境をつくること。それが一番できているのは間違いなく17 Liveだと思っていますし、だからこそ今後は、ミュージックやスポーツなど、さまざまなジャンルのライバーがちゃんと収入を得られる世界を広げていくことが目標です。

ゆうこす ライブ配信だけでなく、ライブコマースのお話なども聞けて、とても参考になりましたし、今後の展開がより楽しみになりました! 貴重なお話をありがとうございました。

(写真/稲垣純也、写真提供/17 Media Japan)