今後、ライバー事務所が増える?

ゆうこす もし小野さんがおっしゃる通りの世界になるとしたら、今後ライブ配信事務所が増えてくるのではないかと思うのですが、そういう事務所とアプリとの関わりはどうなっていくとお考えですか?

小野 テレビは約70年続く産業として現在も存在しています。そこに多くのタレント事務所や映像プロダクションが関わっています。それと同じ世界がライブ配信にも起きてくるでしょうね。その中で、例えばジャニーズさんや吉本興業さんみたいな有名な事務所もあれば、新興のところもあったり……、音楽やダンスなどジャンルごとに強みを持つ事務所が出てくるかもしれない。日本のライバーをアジアやハリウッドなど、世界に売り出す動きもあるのではないかと思います。実際に中国では、まさにそうなっています。

ゆうこす 日本では17~18年くらいから、ライブコマース向けのアプリが出ては無くなっているという状況ですが、ライブ配信プラットフォームを運営している側からすると、どのように見ていますか?

小野 実は年内には、当社も本格的にライブコマースに参入します! 台湾ではライブコマースが非常に伸びています。驚くことにライブコマースでマンションが売れているんです。ゆうこすさんは洋服をネットで買いませんか?

ゆうこす ほぼネットですね。

小野 考えてみてください。静止画の写真とテキストだけで、よく買えると思いませんか? 動画がある場合もありますが、ライブ配信なら、「こんなにストレッチするんだ」とか「後ろのデザインはこうだ」など、いわゆるリアルな接客と同じようなことができますよね。

 同じように賃貸物件を見に行くときも、不動産会社で気になる物件をピックアップして内見に行きますよね。ライブ配信で同時多発的にたくさんの人に内見を実施できれば、お互い効率がよくなります。

ゆうこす 賃貸ほどやってほしいです!

小野 正直、5つぐらい内見して、4つは失敗した、来るんじゃなかったみたいなことがある。時間のムダですよね。日本では法律の問題もありますが、台湾では同じ原理で、ライブ配信でマンションが売れているんです。なので、ライブ配信のほうが売れるものって必ずある。洋服やアクセサリー、コスメなどがそうだと思います。ライブコマースはようやく日本でも本格的に始まってくると思います。

ゆうこす 17 Liveがライブコマースに参入するというお話がありましたが、なぜ今なのかなと思って。去年、ショッピングアプリにライブコマースが入るなど、いろんなアプリが立ち上がったタイミングでも問題なかったのではと思うのですが、なぜ時間が必要だったのでしょうか。

小野 実は特許が絡んでいます。今までのライブコマースは、ライブ配信を見て買い物をしようとすると、別のサイトに飛ばされて、そこで決済してまたライブ配信画面に戻ってくる流れになっています。それを私たちは、ライブ配信の画面の中だけで、すべてが完了するという新しい技術を開発していて、これが年内にはスタートします。今年の頭から台湾で立ち上がって、国内でもテストをしていました。ようやく日本でも体制が整ってきたというのが現状です。