ライバーをサポートしているからこそやめる人も少ない

ゆうこす ライブ配信って、会社と違ってやめようと思えば簡単にやめられるじゃないですか。その中でも結構続けていて、配信回数が多い人がたくさんいるイメージがあるのですが、17 Liveのライバーは具体的にどのようなサポートを受けられるのですか?

小野 ゆうこすさんも経験があるかもしれませんが、ライブ配信をするうえで、「何をしゃべろう」とか「どう自分を語っていこうか」について明確なビジョンを持っている人は多くありません。ライバーと対話することで、「この人はこんな面白いストーリーがある」とか、「こんなキャラクターを生かしていけばいいのでは?」というのが分かります。それは一人ひとり違っているので、これらを相談しながら一緒につくっています。これが、ライバーが長く配信を続けられる理由です。

 また、私たちは自社でイベントを企画しています。さまざまなストーリーを持つライバーに対して、さまざまなイベントを用意することが重要だと考えています。ちなみに外部の企業や人にイベントをつくってもらうこともできますが、ライバーが盛り上がりにくいイベントになる可能性があります。その点、自社のライバーのことが分かっているから、ミュージシャンに向けたイベントを設計するなど、ライバーが出演したいステージを用意できる。この点もライバーがよりたくさん配信をしたいと思っていただける理由なのではないかと思います。

熱量や情熱がある人がトップライバーになりやすい

ゆうこす 17 Liveにはさまざまなライバーが所属していますが、伸びるライバーの特徴はありますか。例えば動画のトップに貼るサムネイル画像でも違ってくると思うのですが。

小野 サムネイルももちろんですが、ライティングとか、女性はカメラを上に置いたほうがいいなどのテクニックは皆さんすぐ身に付けます。やはり何か伝えたいことや情熱を持っているライバーは、何となくやっている人よりも視聴者に思いが伝わりやすい。ここまで感情が伝わりやすいメディアは今までになかったのではないでしょうか。

 しかも、視聴者とコミュニケーションが取れるので、コメントに合わせて、涙を流したり笑ったりします。視聴者の中には、「こんなにスマホの画面でバカ笑いしたことがない」と言う人もいて、視聴者も感情が表に出ます。なので、人の心を動かせるような熱量を持っている、何か語りたいことを持っている人は、人気が出ます。

 おそらくライブ配信は、あらゆるSNSの中で最も「盛れない」と思います。Instagramは、フィルターをかけるなど、写真を加工して盛れますよね。ライブ配信は表情やしぐさ一つとっても、ライバーのリアルをすべてさらけ出してしまうので、言葉やトークも非常に盛りにくい。生身の人間が伝わりやすいサービスです。

 なので、生身の人間として魅力がある人であればあるほど伝わりやすいですし、トークや楽器演奏のうまさなど、それを伝える能力もあればあるほど、より人気を得やすいと思います。トップライバーは「自分は何を伝えたいのか」「何をみんなに聞かせたいのか」などを日々考えていますし、生活の中でもそれを意識してネタをつくっています。

ゆうこす そういう人って、実際お金もちゃんと稼げていますよね。どのぐらい稼いでいるのでしょうか?

小野 高級車を毎月買えるぐらいの人もたくさんいます。ライバーはよく「家賃ぐらいは稼ぎたい」と言うのですが、その程度であれば日本だけでも何千人というレベルで存在します。

ゆうこす それはすごい! ライブ配信者に合わせたイベントを開催したり、サポートが行き届いたりしているからこそ、ちゃんと稼げるようになっているわけですね。次回は、企業とのタイアップの話から、今後日本でどのようにライブ配信が広がっていくのかなどについてお聞きします!

(写真/稲垣純也、写真提供/17 Media Japan)