独自路線を貫く模型メーカー、青島文化教材社(アオシマ、静岡市)。近年、売れているのがアニメなどを基に作られたガールズプラモだ。さらに、スーパーマーケットなどで使われる販促機器をミニトイ化した「スーパーサウンド『呼び込み君』ミニ」もヒット。キャラ系担当者を小口覺氏が直撃する。
海外にも広がるメカ少女“ガールズプラモ”
小口覺(以下、小口) スケールモデルと並び、アオシマさんの新しい柱がガールズプラモです。いわゆるフィギュアとの違いを教えて下さい。
金田辰也さん(以下、金田) フィギュアは基本的には完成品で、塗装済みのものですが、原材料費や人件費の影響で価格が高騰しています。1万円を超えることが普通になってしまいました。ガールズプラモはフィギュアと違い、製造する際に組み立てや塗装を必要としない(ユーザーに任せることができる)ため、フィギュアよりも安価に提供できます。
小口 フィギュアは高くてそうそう買えないけど、プラモなら組むことができる層に刺さっている。塗装は自分でする必要があるのですか?
金田 パーツを多色で成形しているので、塗装しなくてもまるで色を差したような感じで組み上がります。一部面相の部分、目や口については印刷をかけています。もちろん腕に覚えのある人が塗装すればフィギュアのクオリティーまで引き上げることも可能です。また、ポーズが固定されているフィギュアと異なり、腕や脚を動かせるのも特長と言えるでしょう。
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