独自路線を貫く模型メーカー、青島文化教材社(アオシマ、静岡市)。近年、売れているのがアニメなどを基に作られたガールズプラモだ。さらに、スーパーマーケットなどで使われる販促機器をミニトイ化した「スーパーサウンド『呼び込み君』ミニ」もヒット。キャラ系担当者を小口覺氏が直撃する。

キャラクター系の製品を手掛ける、マーケティング本部 企画部 キャラクター企画チームリーダー 金田辰也さん(写真左)。車やデコトラなどのスケールモデルを手掛ける、開発事業本部 企画部 企画課 大石将之さん(写真右)
キャラクター系の製品を手掛ける、マーケティング本部 企画部 キャラクター企画チームリーダー 金田辰也さん(写真左)。車やデコトラなどのスケールモデルを手掛ける、開発事業本部 企画部 企画課 大石将之さん(写真右)

海外にも広がるメカ少女“ガールズプラモ”

小口覺(以下、小口) スケールモデルと並び、アオシマさんの新しい柱がガールズプラモです。いわゆるフィギュアとの違いを教えて下さい。

金田辰也さん(以下、金田) フィギュアは基本的には完成品で、塗装済みのものですが、原材料費や人件費の影響で価格が高騰しています。1万円を超えることが普通になってしまいました。ガールズプラモはフィギュアと違い、製造する際に組み立てや塗装を必要としない(ユーザーに任せることができる)ため、フィギュアよりも安価に提供できます。

ガールズプラモのひとつ、「V.F.G. マクロスF VF-25F メサイア ランカ・リー」
ガールズプラモのひとつ、「V.F.G. マクロスF VF-25F メサイア ランカ・リー」

小口 フィギュアは高くてそうそう買えないけど、プラモなら組むことができる層に刺さっている。塗装は自分でする必要があるのですか?

金田 パーツを多色で成形しているので、塗装しなくてもまるで色を差したような感じで組み上がります。一部面相の部分、目や口については印刷をかけています。もちろん腕に覚えのある人が塗装すればフィギュアのクオリティーまで引き上げることも可能です。また、ポーズが固定されているフィギュアと異なり、腕や脚を動かせるのも特長と言えるでしょう。

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