デコトラやチューニングカーといったマニアックなプラモデル製品で知られる模型メーカー、青島文化教材社(アオシマ、静岡市)。最近では、スーパーマーケットなどで使われる販促機器をミニトイ化した「スーパーサウンド『呼び込み君』ミニ」のヒットも記憶に新しい。攻めた(攻めすぎた?)商品を出し続ける理由はどこにあるのか。デコトラや改造車のプラモを担当する大石将之さん、ガールズプラモや「呼び込み君ミニ」を担当した金田辰也さんを小口覺氏が直撃する。
昭和50年代から続くチューニングカーのプラモ
小口覺(以下、小口) 最近勢いのあるキャラクター系のアイテムと、戦艦や車といった昔ながらのスケールモデル、売り上げの比率はどれぐらいですか。
大石将之さん(以下、大石) 急激にこっち(キャラクター系)が増えたからね。
金田辰也さん(以下、金田) ただキャラクター系モデルは浮き沈みが激しいですから、キャラ系とスケールモデルとで、半々ぐらいです。
小口 スケールモデルは安定した商売と言えるんですか。
大石 キャラクター系に比べれば、ですね。キャラ系はアニメなどでヒット作があるとマーケット全体が盛り上がるんですけど、われわれは、例えばプリウスが売れたからといってプリウスのプラモデルが売れるわけじゃない。大きなヒットはないけども、ある程度は見込める数字が読めます。
小口 スケールモデルには、車やバイク、飛行機といった乗り物系、戦車などのミリタリー系など、いろいろなカテゴリーがありますが、売れているのは?
金田 アオシマの場合、主力は車です。車に限れば、おそらくタミヤ(静岡市)さんと国内市場のシェアで拮抗しています。
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