面白くて便利なアイテムをにこやかに紹介する、蝶(ちょう)ネクタイとエプロン姿の男性をテレビで見たことはないだろうか。ekky(エッキー)の愛称を持つ彼は、家電やPCグッズのメーカー、サンコーの広報部長・﨏(えき)晋介さん。今もっともTVメディアに露出している広報担当者である。2020年に同社の商品が紹介された回数は実に233回を数え、そのうち36回に出演した。21年は週1以上のペースとさらに出演が増えている。もちろん自社製品の紹介はお手の物で、その広告効果は絶大だ。企業にとって理想の広報ではないだろうか。なぜekkyはメディアに重宝されるのか、山光社長と﨏広報部長を小口氏が直撃した。

サンコー 﨏(えき)晋介広報部長。2015年1月サンコーに営業として入社、15年3月よりリリース作成業務を兼務。17年6月より広報部を設立し異動。広報業務を1人ですべて担当する。20年7月に広報部が増員されたあとも、メディア対応、リリース作成はすべて1人で担当している
サンコー 﨏(えき)晋介広報部長。2015年1月サンコーに営業として入社、15年3月よりリリース作成業務を兼務。17年6月より広報部を設立し異動。広報業務を1人ですべて担当する。20年7月に広報部が増員されたあとも、メディア対応、リリース作成はすべて1人で担当している

トークを研究 テレビに出るのが好き

小口覺(以下、小口) サンコーの絶好調をメディア露出で支える﨏さん、という視点で取材に参りました。まずは経歴から教えていただけますか。

﨏晋介さん(以下、﨏) 入社は2015年。それ以前は通販番組に商品を卸すメーカーで営業をしていました。そこで新しく立ち上がった家電事業を担当することになったのですが、その売り上げによって首を切られる可能性があり、初めてプレスリリースの書き方を覚えて、どうやったらテレビなどの多くのメディアに紹介されるかを研究しました。そのかいがあってか新聞やテレビなどで商品が紹介され、地上波の通販番組やQVC(テレビショッピング専門チャンネル)に出演するようになりました。

小口 サンコー以前からテレビには出られていた。もともと芸能活動されていたとかではないのですね。

 全くそんなことはないです。テレビショッピングでしゃべる機会を与えていただいたので、それからはどうしたらうまく伝えられるのか実演販売士さんのトークを研究したり、自分のしゃべった内容を聞き返して文字に起こして分析したりしていました。

小口 勉強熱心です。

 テレビに出ること自体がかなり好きなんです。知り合いから見たよと連絡がきたりするのが純粋にうれしくて。

小口 なぜサンコーに入社を?

 家電やUSBグッズが多く、面白そうな会社だなと。社長の面接を受けて入社しました。

サンコーは秋葉原に実店舗を持つ。販売はEC主体だが、商品に触れられるショールームとしての役割を果たしている
サンコーは秋葉原に実店舗を持つ。販売はEC主体だが、商品に触れられるショールームとしての役割を果たしている

小口 社長はなぜ採用を決められた?

山光博康さん(以下、山光) まず見た目がかわいらしいなと(笑)。営業として採用したので、人との話し方や考え方がいいなと感じました。前の会社でテレビに出演していたことは記憶にないですが、それも評価につながっていたはずです。

小口 ここまでテレビに出るようになることは想定していなかった?

山光 その時は広報ではなかったので。

サンコーの山光博康社長(左)と、﨏晋介広報部長(右)
サンコーの山光博康社長(左)と、﨏晋介広報部長(右)
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