ゆで太郎「加盟店に計1700万円の支援を実施」

 ゆで太郎システムは、関東エリアを中心に「江戸切りそば ゆで太郎」を200店舗以上展開。3月に行ったインタビュー取材時は、従業員用のマスク調達などの対策に取り組んでいた。改めて、5月末までの影響やその対策を伺った。(回答者:池田 智昭社長)

1.新型コロナウイルス感染拡大の影響は?
 「各自治体の要請に従った営業時間の変更、衛生管理を実施しました。4月7日の緊急事態宣言発令以降、24時間営業店以外の営業時間を午後9時までに短縮。4月11日に東京・神奈川の全店舗の営業時間を午後8時までに短縮。以降、全国の店舗で営業時間短縮と休業を随時行ってきました。5月14日に東京、神奈川、千葉、埼玉、北海道を除き緊急事態宣言が解除されたため、15日より解除エリアは営業時間を延長しています。

 売り上げへの影響は、2月最終週から目立ち始めました。既存店の売上前年比は、2月は101.2%でしたが、3月は87.3%、4月は63.4%。5月は21日現在で60.5%です。5月25日の全国的な解除宣言からどこまで戻せるか。時間がかかることは覚悟していますが、早い回復を期待しています」

江戸切りそば ゆで太郎 西五反田本店(写真/渡貫 幹彦)
江戸切りそば ゆで太郎 西五反田本店(写真/渡貫 幹彦)

2.どんな対策を取りましたか
 「本社としては、新卒社員を5月末まで自宅待機。加盟店支援としては3月・4月分の売上高に応じて5万~15万円の支援金を返済なしで支給しました(合計1700万円)。結果、4月分のロイヤルティー収入の95%を加盟店に還元したことになります。さらに収支状況を確認し、各種助成金、給付金、無利子融資などの申請指導、家賃減額交渉を行っています」

3.対策の効果は?
 「4月27日からは一部店舗にてテークアウトを開始しました。それなりに手応えがあり、当面継続していきます」

4.いつごろまで影響が続くと考えていますか
 「秋までは覚悟しておく必要があると考えています」

5.新型コロナウイルスの感染拡大によって、今後市場や業態の変化があると考えていますか
 「外食産業のスタイル、“外食、中食、内食”の考え方などに変化が起きるでしょう。都心部の昼間人口が減少するかもしれません」

ゆで太郎システム 池田 智昭社長。1957年生まれ。「ほっかほっか亭」のFC経営、本部のスーパーバイザー、取締役を経て、2004年に信越食品が運営するそば店「ゆで太郎」をFC展開するゆで太郎システムを設立(写真/渡貫幹彦)
ゆで太郎システム 池田 智昭社長。1957年生まれ。「ほっかほっか亭」のFC経営、本部のスーパーバイザー、取締役を経て、2004年に信越食品が運営するそば店「ゆで太郎」をFC展開するゆで太郎システムを設立(写真/渡貫幹彦)

ライソン「巣ごもり・除菌需要を確実に拾う」

 ペヤング専用ホットプレートやポップコーンを応用したコーヒー豆焙煎(ばいせん)機、巨大サイズのたこ焼き器など、ユニークな製品で世間を驚かせてきた新興家電メーカー・ライソン。巣ごもり需要を確実に獲得しているようだ。(回答者:山 俊介社長)

1.新型コロナウイルス感染拡大の影響は?
 「3月からの自粛で家の中で過ごす時間が増え、弊社で取り扱っている商品の需要も高まりました。4月から大型連休にかけての売り上げは、昨年対比150%と好調でした。大型連休中は、例年なら6月ごろから売れ始める流しそうめん器が1店舗で100台も売れるなど、学校が休みで、普段とは違う食事を自宅でお子様と楽しみたいという思いが感じられました。

 自宅でのおつまみ需要としては、おひとり様向けの「焼き鳥グリル」が特に売れ行き好調でした。インスタで実施した焼き鳥メーカーのプレゼントキャンペーンでフォロワーが4000人増加するなど、自宅で楽しむための調理家電は需要が増えている印象です。

 調理家電以外では、リモートワークやアマゾンプライムをはじめとした動画配信サービスの影響か、ウェアラブルスピーカーなどの自宅での音楽や映画を楽しむための商品が売れ行き好調でした」

自宅で子供と食事をする機会が増えたことなどを反映し、例年より売れ行きが好調だという流しそうめん器「二代目 本格流しそうめん」(写真提供/ライソン)
自宅で子供と食事をする機会が増えたことなどを反映し、例年より売れ行きが好調だという流しそうめん器「二代目 本格流しそうめん」(写真提供/ライソン)

2.どんな対策を取りましたか
 「調理家電に関しては、もともと夏休み向けに計画していたものを前倒しで生産しています。また、世の中の除菌や感染予防に対する需要向けに、手を触れなくても自動で手洗い用の洗剤や消毒液が出るソープディスペンサーを発売しました。今後日本人の除菌意識が高まると考えていますので、これからも除菌家電などを発売する予定です」

3.対策の効果は?
 「5月発売の除菌関連グッズに関しては、予約を開始して6000個が即予約完売するなど、お客様の需要が高くなってきたことを感じます」

4.いつごろまで影響が続くと考えていますか
 「取引している中国の工場では、中国で新型コロナウイルス感染症の第2波が起こっていると聞いています。正確な時期は分かりませんが、ワクチンが開発されるまでは影響があると考えています」

5.新型コロナウイルスの感染拡大によって、今後市場や業態の変化があると考えていますか
 「良くも悪くも今までのライフスタイルが大きく変わると考えています。テレワークなどの働き方や、飲食店や外食産業の業態など、具体的に何がどう変わるかは分かりませんが、方向転換は大きい会社よりもしやすいので、状況を見ながら変化していきたいと考えています」

ライソン 山 俊介社長。1981年9月3日生まれ。同志社大学文学部卒業後、2004年にピーナッツクラブに入社。主に新規事業開発に従事し、食品事業、健康食品事業を立ち上げる。16年にピーナッツクラブ第二営業部で家電事業に携わり、第二営業部が分社化し、ライソンになった。18年に代表取締役に就任(写真/小口 覺)
ライソン 山 俊介社長。1981年9月3日生まれ。同志社大学文学部卒業後、2004年にピーナッツクラブに入社。主に新規事業開発に従事し、食品事業、健康食品事業を立ち上げる。16年にピーナッツクラブ第二営業部で家電事業に携わり、第二営業部が分社化し、ライソンになった。18年に代表取締役に就任(写真/小口 覺)