銚子電鉄「乗降客数は90%以上マイナス、通学定期客は0人」

 元々厳しい鉄道事業を、地元名物の「ぬれ煎餅」やスナック菓子「まずい棒」の販売などで補い、全国にファンの多い銚子電鉄。長引く新型コロナ禍では特にダメージが大きく、苦慮している。(回答者:竹本 勝紀社長)

1.新型コロナウイルス感染拡大の影響は?
 「2020年3月下旬までは前期比20%程度の減収でしたが、緊急事態宣言以降は乗降客数が90%以上のマイナスとなりました」

2.どんな対策を取りましたか
 「休校が続いているため通学定期客は0人、観光客もほとんどいないため、土産のぬれ煎餅、まずい棒も売れず、オンラインショップでの販売がほぼ唯一の収入源となっています。公庫とメインバンクからの借り入れで一気に借入金が9000万円増えてしまいましたが、何とか前向きに歩んでまいりたいと考えております」

3.対策の効果は?
 「4月半ばよりネット販売に力を入れた結果、月末までに1278万円の売り上げを計上、2月のネット売り上げが58万円、3月は177万円でしたので、かなりの増収となりました」

銚子電鉄の屋台骨を支えてきた「ぬれ煎餅」。新型コロナ禍でも同社の支えになっている(写真/小口 覺)
銚子電鉄の屋台骨を支えてきた「ぬれ煎餅」。新型コロナ禍でも同社の支えになっている(写真/小口 覺)

4.いつごろまで影響が続くと考えていますか
 「緊急事態宣言が解除されても、消費マインドは直ちに回復しないと思います。有効なワクチンと治療法が確立されない限り、人々が安心して出掛けることはできないのではないでしょうか」

5.新型コロナウイルスの感染拡大によって、今後市場や業態の変化があると考えていますか
 「テレワーク、巣ごもり、家飲みといったフレーズが世間に浸透し、ライフスタイルの変化を予想する向きもありますが、コロナ禍はあくまでも異常事態であって、収束後はいずれ元の生活に戻るのではないかと思います」

銚子電気鉄道 竹本 勝紀社長。1962年(昭和37年)、千葉県木更津市生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。千葉県内の税理士事務所勤務の後、2009年に竹本税務会計事務所を開設。05年より銚子電気鉄道顧問税理士、08年社外取締役、12年代表取締役に就任。銚子電気鉄道の主業は米菓製造業で、18年度の売上高は約5億1500万円(写真/湯浅 英夫)
銚子電気鉄道 竹本 勝紀社長。1962年(昭和37年)、千葉県木更津市生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。千葉県内の税理士事務所勤務の後、2009年に竹本税務会計事務所を開設。05年より銚子電気鉄道顧問税理士、08年社外取締役、12年代表取締役に就任。銚子電気鉄道の主業は米菓製造業で、18年度の売上高は約5億1500万円(写真/湯浅 英夫)