他社が追随できない理由

小口: 他社さんの動向は気になりますか?

小島: どうですかね。他社さんはラーメンが主力商品なので、あまり気にしていません。袋麺だと、たとえばノンフライの製品が出たとき他社が追随してバチバチな感じでしたけど。うちのように、焼きそばの商品を毎月のように出しているメーカーはないので、そんなに意識はしていません。

新潟や東北地方で人気の「ペヤング ヌードル」(1973年発売)。その発売は「ペヤング ソースやきそば」(1975年発売)より古い
新潟や東北地方で人気の「ペヤング ヌードル」(1973年発売)。その発売は「ペヤング ソースやきそば」(1975年発売)より古い
ネットで話題になった「ペヨング」も社長のアイデアから生まれた。小売店から特売商品を求められた際、名前をパチモノのように変えることで、差別化を図るだけでなく話題性を生んだ
ネットで話題になった「ペヨング」も社長のアイデアから生まれた。小売店から特売商品を求められた際、名前をパチモノのように変えることで、差別化を図るだけでなく話題性を生んだ

小口: なるほど。ところで、「ギガマックス」のように製品自体を大きくするのは、味を変えるのに比べて生産におけるコストも違ってきますよね。

小島: 容器も新しく作りますし、麺を入れて油で揚げるためのバスケットも新たに深く作る必要があります。工場のラインの改造費が売れなかったらムダになるので、自信がないとできません。「ソースやきそば」というロングセラーの土台がしっかりしているので、他のところで話題になるような商品にチャレンジしています。

小口: 攻めた商品が話題になることで、またブランドの認知が広がり、定番商品が売れるという好循環になっているのですね。ところで、「ギガマックス」も定番化を考えていますか?

小島: それは望ましいです。ただ、今は24時間生産しても受注に追いつかないような状況です。他の商品にしわ寄せが出ることもあり、総合的な判断が必要だと思っています。もちろん、お客様の声にお応えしたいので、フル稼働で生産しています。

警視庁警備部災害対策課のTwitterアカウント(@MPD_bousai)では、水でカップ焼きそばを作る方法が紹介された。そこで使われているのはペヤング!
警視庁警備部災害対策課のTwitterアカウント(@MPD_bousai)では、水でカップ焼きそばを作る方法が紹介された。そこで使われているのはペヤング!

当記事は日経トレンディネットに連載していたものを再掲載しました。初出は2018年8月1日です。記事の内容は執筆時点の情報に基づいています