新商品の発案は全て社長 YouTube映え?する「ギガマックス」も社長の発案

小口: 一般的にはテレビCMなど莫大な広告費を投入して定番商品化しようとするのですが、ネットとメディアの使い方が非常にうまい印象です。

小島: ここ最近はYouTubeで紹介いただくことも多いです。「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」(以下「ギガマックス」)はユーチューバーの方に気に入られたようで、「食べてみた」や、大食い記録、タイムアタックなどで商品を(動画に)出していただいています。特にうちからお願いしたわけではないけれども、商品の魅力や面白さを伝えてくれるのでありがたいです。

2142キロカロリーをうたう「超超超大盛GIGAMAX」(2018年発売)
2142キロカロリーをうたう「超超超大盛GIGAMAX」(2018年発売)

小口: ユーチューバーも切り口をいろいろ変えてきますよね。

小島: 女性で5個食べて1万カロリーですとかね。

小口: ギガマックスが普通の「ペヤング」の約4倍ですから、20個分ですか……約2倍の量の「超大盛」(2004年発売)は、コンビニで普通に買える定番商品になっています。

小島: 「超大盛」も発売当初は、「こんなの誰が食べるんだよ」という意見が多かったのですが、学生さんがこれプラスおにぎりなどを普通に食べていたりするみたいです。

小口: 「超大盛り」は空腹時なら完食できますね、アラフィフですけど。しかし、「ギガマックス」は無理。どんな方が買われるんでしょう?

小島: 最初は、おもしろ半分。どんなもんだろうと買われる方が多い。年齢層は若めです(笑)。

【意識低いポイント】「最初は、おもしろ半分。どんなもんだろうと買われる方が多い」
激辛、大食いは、テレビでも鉄板のコンテンツ。刺激を求めて購入する消費者がターゲットだが、その様子は普通の人たちにも広がっていく。

小口: ファンのほうも、ペヤングが次に何を出してくるか、常にチェックしているんでしょう。「ギガマックス」はネットの反応も早かった。

小島: ホームページにアップしたその日に、まとめサイトに記事にしてもらい、それがTwitterでリツイートされて、その週末には「サンデージャポン」「めざましどようび」などの番組に取材していただきました。

小口: 相当な広告効果ですよね。ここまで大きすぎると、他の商品と併せてじゃなくて、単体での紹介になりますし。オンリーワンの強みです。売れ行きのほうは?

小島: かなり好調です。小売店さんからの発注の勢いが止まらず、予定の数量の2倍以上の生産追加がかかっています。

小口: 「ギガマックス」の企画はどなたが?

小島: 社長です。商品の発案は全て社長が行っていて、これまで結構ぶっ飛んだものを作ってきましたが、何か別の切り口で作りたいと生まれたのが「ギガマックス」です。

小口: 社長じゃなきゃ却下されそうなアイデアではあります。社長さんの就任が2003年とありますから翌年に発売した「超大盛やきそば」にも深くかかってくるんですね。

小島: 社長のアイデアは面白いというか、ネットがざわつくようなアイデアを持っています。「ギガマックス」のパッケージに印刷されているコピーも、社長がこういう注意書きを入れたほうが、逆に興味をそそるだろうと、採用したものです。

小口: でかでかと「2142kcal」と印刷され、「※1日1食までにして下さい」との注意書きはインパクトあります。

小島: 隠すほうが、消費者にとっては、栄養成分見たときにこんなにあるのとなりますし、あえてネガティブを前に出してそれを売りにしようと。

【意識低いポイント】「あえてネガティブを前に出してそれを売りにしようと」
普通の会社であれば、ネガティブな情報は隠そうとする傾向がある。ネットには、
否定的に指摘したがる人が多いが、最初からネガティブな情報を前に出しておけば、食べる人の自己責任であり、逆に潔い姿勢が評価されるようだ。

小口: 商品の企画はどういう形で行われるのですか。

小島: 常に試食会はあって、多いときは1週間に6品、7品をいっぺんに試食しています。社長交えて一緒に試食をします。

■変更履歴
「ギガマックスを含めて、新商品の発案はすべて社長」という点を強調すべく、当該部分の表現を変更しております。