パロアルトインサイトCEO(最高経営責任者)の石角友愛氏とCTO(最高技術責任者)の長谷川貴久氏が、米国のビジネスと技術の最新情報から、次のトレンドを予測する連載。今回は著名ベンチャーキャピタルが発表したスタートアップ企業のリストから、次の技術トレンドを読み解く。

米国シリコンバレーのY Combinatorは、超がつく著名ベンチャーキャピタル。その投資、支援先であるYCリスト入りすることはスタートアップにとって大きな価値を持つ(写真/Shutterstock)
米国シリコンバレーのY Combinatorは、超がつく著名ベンチャーキャピタル。その投資、支援先であるYCリスト入りすることはスタートアップにとって大きな価値を持つ(写真/Shutterstock)

 2019年10月2日、米国シリコンバレーの超優良インキュベーターであるY Combinatorがスタートアップの「トップ企業」の一覧を発表した。彼らによると、「求職者、ビジネスパートナー、投資家がより多くのYC(が支援している)企業を知ることができるように作成した」という。リストは、企業価値のバリュエーション(評価)がベースになっている。

 トップ10には、StripeとAirbnbの超巨大ユニコーンが入っている。Stripeの企業価値は350億ドルという驚異的な額で、つい最近、2億5000万ドルの資金調達を終えたばかりである。パロアルトインサイトでも決済のためにStripeのシステムを導入しているが、同社の強みはAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)の使いやすさ。どんな言語を使っていても、決済システムを簡単に導入でき、クレジットカード情報など機密性の高い情報の取り扱いを、Stripeにすべて任せることができる。

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