中世風の衣装を着た満島ひかりが、某王国の女王「UQUEEN」にふんするKDDIの「UQモバイル」の新CM。執事役の松田龍平とともに作り出す映像は、以前の「三姉妹シリーズ」と比べて重厚さがある。格安スマホのマス広告としては後発だったが、既に認知は獲得できたと判断。次のフェーズへ移行したことで、思い切った“キャラ変更”を決行した。
シンプルさをズバッと伝える
現代の日本のどこかにあるといわれている宮殿「UQ殿」。そこでは満島ひかりふんする女王の「UQUEEN」が君臨し、UQに関するさまざまな決裁を執り行う。水色とピンク色の“UQカラー”の王冠を頭に乗せ、ドレスを身にまとったUQUEENが鏡に映ると、自身のナレーションと共に松田龍平ふんする執事が現れる。「UQ」ときらびやかにデコレーションされたケースを付けたスマホを手にUQUEENと執事がホールへ。
招集された民が迎える中、玉座に座り何かを発表する様子のUQUEENは「ドラムロール」と執事に指示を出す。「ドュルルルルルル……」「ダダンッ」と自分の声でドラムロールの音を発する執事。「これからのスマホはすべて、この私が決める」と、スマホを掲げながら威勢よく発表したUQUEENは、「反対意見のある人は、足の指を挙げてくださーい」「はい!いないようなので、決定でーす」と強引に採決。そんなUQUEENを見つめながら、「世の中変えるのは、案外こういう人かもな」と心の中でつぶやく執事――。
UQモバイルの新CMシリーズが伝える新たなブランドスローガンは「シンプルを、みんなに」。そこに「誰にとっても明快で、煩わしさのない、ユニバーサルな品質のサービスを届け続けるという思いを込めている」とKDDI宣伝部メディア・クリエイティブ企画室長の合澤智子氏は言う。
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