コロナ禍でサービスの本質を伝える

 通常は定期的な出稿をしているIndeedのCMだが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてしばらくは出稿を控えていた。多くの失職者が出ている状況で職探しを訴求することは、様々な立場に置かれている求職者に不信感を与えてしまう恐れがあったからだ。それでも、求職者にとって役立つサービスであることを訴求していく必要性を感じたため、CM再開にあたり上記のステイホーム編に加え、求職者に寄り添っていきたいという企業姿勢を表現したテキストのみのCMも同時に放送することにした。

 「健康の大切さを知った」「通勤って、疲れるかも?」「会わなくても、できることを知った」「会わないと、できないことを知った」「暮らす場所について考えた」「自分と向き合う時間ができた」「大切なものが何かを考えた」――。ユーザーの声も反映したという数々のテキストの後に映し出されるのは、“リモートワーク”“シフト自由”“やりたいことができる”といったキーワードが入力された検索窓。

「これからの、仕事さがしにサーチあれ」編

 いつもとは打って変わって静かなこのCMは、Indeedのサービスの本質を伝えているという。「仕事とは生きること。仕事への向き合い方や働き方は生き方そのもので、多くの人が変化を迎えている。例えばリモートワークをしたい人は、それを実践している企業をIndeedならきちっと探し当てられる。さまざまな働き方を望んでいる求職者が希望の職を探せる場をつくるというコーポレートメッセージを届けた」と水島氏はその狙いを明かす。

 「課題は生活者の中にある。CMが打つべきアプローチもそれによって変わってくる。これまで続けてきた枠組みを使い続けるのか、または発展させていくのか。模索しながら15秒や30秒といった限られた時間を使って求職者に向けてアプローチしていく」と水島氏。斎藤、泉にブランドの成長を託したIndeed自体の伸びしろは、まだまだありそうだ。

(写真提供/Indeed Japan)