企業公式Twitterアカウントの「中の人」が運用の秘訣を語る本連載。タニタの第1回では、公式Twitter運用の原点になったニコニコ動画担当の経験、第2回は新たな働き方として個人事業主を選んだ経緯と利点について語ってもらった。第3回は盟友シャープ公式Twitter「中の人」との交友と傑作コラボ企画を振り返る。

今回のポイント
1.他社アカウントとの交流、コラボを率先して呼びかけることで波長の合う仲間ができる
2.フォロワーから寄せられるリクエストや提案、素材が名企画を生むケースも
3.中の人同士の掛け合いは、セリフをあらかじめ固めすぎないのが吉

タニタさんの公式Twitterというと、同時にシャープさんのアカウントを想起する人も相当数いるかと思います。仲良しアカウントとして認知されていますが、シャープさんとはいつ頃知り合ったのですか?

初めて話したのはTwitter上ではなく、直接お会いしました。私がまだTwitter公式を始めて2年目に入ったくらいの頃です。シャープさんがタニタの本社を訪問されていたんですよ。シャープのウオーターオーブン「ヘルシオ」とタニタの「デジタルクッキングスケール」を家電量販店で並べて展示する店頭プロモーション企画があって、その打ち合わせに同行されていた。それで上司に「シャープのTwitter担当者さんが来社されている」と言われて会ったのが最初です。

そこで意気投合して…?

いや、「あ、どうも」と名刺交換しただけで、その後特に連絡を取ることもなく……。私も営業の合間にツイートしていただけでフォロワー数も数千人でしたし、シャープさんも1万何千人かで今のようなアカウントではなかったですね。正直、あまり印象に残ってないんですよ、初対面は(笑)。

何がきっかけだったのでしょう?

他社のTwitterアカウントと何かやりたい、お話ししたいと思って、呼びかけをしたんですね。まだ当時は企業アカウント同士が会話をする発想がないというか、それだけで珍しがられる頃でした。それに乗ってきて話しかけてくれたうちの一社がシャープさん。お会いしてから半年近くたっていました。そこからですね、Twitterを通じて交流するようになったのは。お互い、あうんの呼吸というか波長が合うんですよ。そのやりとりを楽しむ双方のフォロワーも付くようになっていきました。

 その後、タニタがフォロワー1万人、シャープさんが2万人に到達するタイミングがあって、1万人突破記念に、当社の活動量計「カロリズム」をフォロワー向けプレゼントとして特注で生産して、さらにシャープさんには2万人突破をお祝いする「カロリズム」をお送りしたんですね。感謝の意を込めて。

 シャープさんには喜んでいただけて、フォロワーの間では仲良しアカウント認定されるようになったのですが、思いがけず漫画家の仁茂田あいさんが興味を持ってくださり、2人を主人公にした4こま漫画がWeb連載。さらにはそれが『シャープさんとタニタくん@』のタイトルでコミック化されるに至りました。

そんなシャープさんとのやりとりで印象に残っている出来事は?

それはもう2017年のエリプリルフール企画ですね。前年の夏に映画「君の名は。」が大ヒットして、シャープさんも何度も見るくらい大好きだったこともあって、17年のエープリルフールはこの作品を再現した寸劇ツイートにチャレンジしました。

映画は、東京に憧れる田舎暮らしの女子高生と東京在住の男子高生が、ある日夢の中でお互いの身体が入れ替わっていることに気づく。そんなストーリーでした。この入れ替わりが見せ場ですね。以下のような流れでした。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>