企業公式Twitterアカウントの「中の人」が運用の秘訣を語る本連載。キングジムの第1回は“お家芸”のアスキーアートを始めたきっかけ、第2回は「中の人」に指名された経緯とコミュニケーションに注力する理由、第3回は2014年末に受賞した社長賞について聞いた。第4回はTwitter運用担当者としてのやりがいや事例を振り返る。

2.公式Twitter活用は学生への認知を高め、採用広報面でも貢献
3.開発者とユーザーが意見を交わすオフ会では新たな発見も
前回は、2014年末に公式Twitter開設5年目にして受賞した社長賞についてお話しいただきました。今回は、「『中の人』を担当してよかったな」と思う出来事をお聞きしたいと思います。
いろいろありますが、Twitterを通じてでなければキングジムを知らなかっただろう方々と交流できていることですね。昨今の情報過多な環境下で、これまでの広告宣伝が届きにくくなった若年層やシニア層の方もTwitterを利用されていて、ツイートをきっかけにキングジムを知っていただけるのは大きな喜びです。
リプライしてくるTwitterアカウントのプロフィルを見て、「10代やシニア層もいるな」とフォロワーの属性を把握されているのですか?
「ツイッター中の人宛」で会社にファンレターが届いて知るケースが多いです。下は小学生、上は71歳のおばあさんからいただいたこともあります。「キングジムさん…す・す・す…すきです!こちら71歳のおばあちゃん、どうだーーー!!」って。デスクで噴き出してしまいました。(笑)
すごい! キングジムさん特有のユニークなツイートとコミュニティー空間としての居心地の良さを提供してきたからこそと思いますが、企業公式の「中の人」は今やファンレターが届くお仕事なんですね。
受け取るたびに運用の活力になっています。それで17年に「こちらが受け取ってばかりではなく、『中の人』からフォロワーさんに何か届けられたらいいな」と考え、オリジナルのポストカードを作って応募者全員に郵送する企画を実施しました。

なんと全プレ!
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