企業公式Twitterアカウントの「中の人」が運用の秘訣を語る本連載。セガグループの3回目は、前回に引き続いてSNS担当者が定期的に集まって開く社内勉強会の内容から、ツイート・写真をより魅力的に分かりやすく伝えるテクニックについて、伝授いただく。

2019年8月30日、この投稿が1万1000件超リツイートされ、いいねも2万5000件を超えた
2019年8月30日、この投稿が1万1000件超リツイートされ、いいねも2万5000件を超えた
今回のポイント
1.ネット上の祭りには個性を出すオリジナル投稿で参戦
2.新店舗オープン日などその瞬間に意味があるお知らせは、現地の臨場感を添えて投稿
3.ハッシュタグは吟味し、「#泣ける動画」など自らハードルを上げるタグ付けは自重
4.性別を限定してお薦めする投稿はなるべく避ける

先週、2019年8月30日の夜、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で『天空の城ラピュタ』が放映されましたね。ラピュタ×Twitterといえば、滅びの呪文「バルス!」をみんなで一斉ツイートする「バルス祭り」が有名です。企業アカウントでも、タニタさんが前々回(16年1月)の放映の際、「タニタ!」とツイートすることを呼び掛けてバルス超えに挑んでいました。結果としてはバルス超えはならず、翌日1日だけ社名をバルスにするという"公約"を実行されていましたが……。セガさんはバルス祭りには参加されたのですか?

いえ、以前から「バルス!」ツイートはしていないんですよ。

あら、意外。令和最初にしてプレミアムフライデーも重なったバルス祭りに参加されなかったとは! いよいよもって「若者のバルス離れ」が深刻なのでしょうか?

若者ではないのでなんとも言えませんが(笑)、「バルス!」とはツイートしていないだけで、番組には参加しました。家で見るために大慌てで、40秒で支度して帰りまして。

ん? というと?

それが冒頭のツイート(画面)です(セガッッッ、セガァァァァ~)

 実は、ただのダジャレです。パズーとシータが「バルス!」と唱えた際に、飛行石からまぶしい光が放たれて、瞬間的に目を覆ったムスカ大佐が、「目が、目がぁ~」と叫ぶ場面があります。ネット上では、見てはいけないものを見てしまったときや、目がかゆいときなどに使われるなど、印象深いセリフとして知られています。その名場面のタイミングに1秒狂うことなく合わせました。

 「目が」と「セガ」の語感が似ているという、ただそれだけなのですが、そのときそのタイミングを、たくさんの人と共有しているからこそ意味があります。実は劇中のセリフである「40秒で支度」というのも前フリになっていて、青い飛行石の光と似た色のセガロゴを選んだのも、隠れたこだわりポイント。細かすぎるネタや遊び心をさりげなく入れこむのが好きなんですよね(笑)。「めちゃ笑った」「大好き」と好評でした。

 企業アカウントは、他社研究の結果、似通った投稿になりがちですが、「バルス!」と同じ投稿をしてもつまらない。企業アカウントだからこそ、SEGAらしさや個性を出すことと、作品へのリスペクトは大事にしています。

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