企業公式Twitterアカウントの「中の人」が運用の秘訣を語る本連載。セガグループの2回目は、SNS担当者向けに定期的に開催している社内勉強会で実際に取り上げているテーマについて解説する。平易で分かりやすいツイートを心掛けるセガの「中の人」は、小学生新聞の愛読者だった。

セガのお店は全店共通のLINEアカウントを開設
セガのお店は全店共通のLINEアカウントを開設
今回のポイント
1.肖像権や写り込みに気をつける
2.アカウントの運用目的を明確に
3.小学生でも分かるように言葉は平易に

さて、前回の内容に質問が届いています。「SNS担当者向けのeラーニングで、『ゲームショウで撮った写真をSNSで公開しようとしたが、見知らぬ人の顔が写っていたため、顔が分からないように加工をしたうえで投稿した。これは◯?×?』という設問がありましたが、これはどう考えたらよいでしょうか?」、という内容です。そうですね、私も知りたいです。

答えから言うと「◯」ですが……。人の顔については、肖像権への配慮が欠かせません。なのでボカシを入れることもあります。が、「加工すればOK」ではなく、やはり手を加えた印象がするのでなるべく避けるようにしています。また写ってはいけないものが写り込んでいないか、写真や特に動画は念を入れてよく確認するようにしています。

 基本的には、
1.個別に掲載許可を取る、もしくは顔が写らないように撮る
2.イベント時の記念集団写真を撮る場合などは掲載について事前説明をして、顔出しOKの人のみ撮るか、顔が写りたくない人にはイベントうちわやタオルで顔を隠してもらうように案内する
という方針で対応しています。

撮影時の“前説”で、顔が写りたくない人にはタオルで隠すように促す
撮影時の“前説”で、顔が写りたくない人にはタオルで隠すように促す

 特にゲーム業界は、東京ゲームショウやニコニコ超会議などの会場を見ているとマスク姿の来場者が多く、お顔が写るのを好まない傾向があるので気をつけています。私もイヤなので気持ちはよく分かります(笑)

 あと、お子さまの場合は、ゲーム大会の優勝写真などは別として、掲載OKが出ていても真正面はなるべく避けます。将来的に嫌になるかもしれないので。逆に公式のコスプレイヤーさんやグラビアアイドルの方などは、写真をたくさん撮って一番お気に入りの写真を選んでもらうようにしています。お互いに気持ちよく仕事を進めるためですが、気に入った写真のほうがご本人にリツイートしてもらいやすい面もあります。

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