企業公式Twitterアカウントの「中の人」が運用の秘訣を語る本連載。井村屋の第1回目は、2019年のエイプリルフールに参加しなかった理由。第2回はフォロワーを1万人増やした奇跡のツイート。第3回はリスク対策について取り上げた。第4回はTwitterがきっかけになった他企業とのコラボ企画を振り返る。

あずきバーには他社とのコラボ企画が舞い込む(画像は、タカラトミーアーツ「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」)
あずきバーには他社とのコラボ企画が舞い込む(画像は、タカラトミーアーツ「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」)
今回のポイント
1.自社キーワードを“エゴサ”して見落とさずに反応
2.「あずきバーは固い」とつぶやき続けたことで「アイス 固い」の検索結果が「あずきバー」に
3.コラボ企画の成功要因は、相手企業、消費者、自社のトリプルWIN

井村屋さんというと他社とのコラボレーション企画を仕掛けるのが得意なイメージがあります。人気ゲーム「ドラゴンクエスト」に登場するスライム風の青い「スライム肉まん」をファミリーマートで販売していましたね。その後も初音ミクの「はちゅねミク肉マン」、「ふなっしーまん」、セガの「ぷよぷよ」とコラボした「ぷよぷよまん」もありました。

企業規模的にも予算的にも、自社だけで何でもできる大企業ではないので、企業間コラボレーションは社としても重要テーマに掲げて取り組んでいます。キャンディ「パインアメ」を販売しているパインさんと組んで「パインアメアイス」を作ったり、偶然、人気ラジオ番組で「あずきバー」の話が出たことをきっかけに番組とのコラボで「ゆずあずきバー」を発売したり、いろいろ手がけてきました。

他にも偶然からのコラボ事例はありますか?

関市とのコラボも偶然から始まっていますね。

関市? 岐阜県の関市ですか? 井村屋さんは三重県ですよね。

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