企業アカウントの「中の人」が運用の秘訣を語る本連載のトップバッターはTwitter開設10年を迎える東急ハンズ。第1回は、アカウント開設の経緯や目的について、第2回は、企業アカウントの作法10カ条について説明した。第3回は、バズったツイート、売れたツイートについて振り返る。

東急ハンズと手羽先の関係とは?(写真:Shutterstock)
東急ハンズと手羽先の関係とは?(写真:Shutterstock)

さて今回は、Twitter投稿でバズる、盛り上がる秘訣について考察しようと思います。「東急ハンズといえば手羽先」がお約束のネタになっていますよね。実に今さらな質問ですが、あれはどういう経緯でそうなったのでしょう?

これはもう開始初年度の頃のやりとりですが、ふと東急ハンズのロゴマークの話題になりまして。東急ハンズは、「お客様の生活文化の創造をお手伝い」という企業理念を掲げていて、あのマークは「お手伝いする『手』」を表したものです。物質社会に対して手作りの良さやぬくもりを大切にするという意味合いもあります。社名の通り、「HANDS」=「手」です。

 ところが、「えっ、手だったんですか」とか、「羽じゃないの?」「天使の羽か何かと思ってた」といった声が多く上がったので、私は会社側の人間として、「いや、それは手ですよ」「羽じゃありません」と説明したんですね。「羽じゃないの?」→「いや、手です」→「羽じゃないの?」→「いや、手です」と繰り返しているうちに、どなたかが「もう手でも羽でもよくね?」「いっそ手羽でよくね?」という話になり、「いや、さすがに手羽は。。」。そんなやりとりがあったのが始まりです。

手羽先が定番ネタになっている東急ハンズTwitter
手羽先が定番ネタになっている東急ハンズTwitter

10年近く、否定し続けています

 そこから「うわ、見れば見るほど手羽だ!」と盛り上がりまして。私は認めるわけにはいかないので、「いや、手羽じゃないですよ」「手羽ヤメレww」ってずっと言い続けて今に至ります。当初は「んー、まいったな」と思ったのですが、それを友人に話したら、「否定すればするほど盛り上がるなんて超おいしいじゃん。ずっと否定すべきだよ」とアドバイスをくれまして。以来10年近く、否定し続けています。

 手羽ネタで反応がいいのは、手羽先の料理の写真を載せた時です。いや、認めたわけではなく、手羽先は普通に誰でも食べますからね。「さあ、今日は鳥をいただこう」という感じでおいしそうな写真を載せる。すると、「自画像か」とか「共食いだ」といった反響があって、それに「何のことですか?」「何を言ってるか、よく分かりません」と返事をしていく。先日(6月14日)の手羽先記念日(※手羽先メニューで有名な「世界の山ちゃん」が制定)でも、「おめでとうございます」とたくさんの“間違いリプ”が寄せられました。皆さん飽きずに突っ込んでくださって、本当に感謝です。

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