会員限定セミナー「日経クロストレンド・ミートアップ」。2020年7月27日には、「公式SNS『中の人』に聞く!ファンコミュニティーづくりの極意」をテーマに、オンラインで開催された。セガグループとタカラトミーの公式Twitter「中の人」が登壇し、企業のSNS活用について語り合った。

セガグループとタカラトミーの「中の人」はアイコン画面を表示して音声のみで参加。アジャイルメディア・ネットワーク アンバサダー/noteプロデューサー/ブロガーの徳力基彦氏(右下)と、企業のSNS活用について語り合った
セガグループとタカラトミーの「中の人」はアイコン画面を表示して音声のみで参加。アジャイルメディア・ネットワーク アンバサダー/noteプロデューサー/ブロガーの徳力基彦氏(右下)と、企業のSNS活用について語り合った

 多くのビジネスにおいて、8割の売り上げを2割の強いファンが支えているといわれている。コロナ禍で苦境の今、ビジネスを継続するために、よりファンの重要性が高まっている。では、そのファンとどうつながるべきか、そして新たに自社(自社商品)のファンになってもらうにはどうしたらいいのか。そのヒントは、企業Twitterの「中の人」の取り組みにある。今回は、アジャイルメディア・ネットワーク アンバサダー/noteプロデューサー/ブロガーの徳力基彦氏に加え、セガグループとタカラトミーの公式SNSを運用する「中の人」を招き、企業のSNS活用の現状と課題、「中の人」がファンとつながる姿勢や思いに迫った。

アジャイルメディア・ネットワーク アンバサダー/noteプロデューサー/ブロガーの徳力基彦氏
アジャイルメディア・ネットワーク アンバサダー/noteプロデューサー/ブロガーの徳力基彦氏
セガグループ「中の人」とタカラトミー「中の人」がそれぞれゲストとして参加した
セガグループ「中の人」とタカラトミー「中の人」がそれぞれゲストとして参加した

「投稿すれば何でもバズらせられる」 中の人が受けがちな誤解

 今回のミートアップは、徳力氏が各社の中の人に質問する形式で進行した。まず徳力氏が聞いたのは、「中の人の仕事について、『一番大きな誤解』は何か」というもの。数十万人のフォロワーを抱える公式SNSを担当していると話すと、社内の人からどのような印象を持たれるのかも質問した。

 製品の開発担当者などから「どんなコンテンツでも中の人ならバズらせられる」と、期待されがちと話すのは、タカラトミーの「中の人」。「Twitterには、広く拡散させるポテンシャルはあるが、『SNS担当に任せておけば何でも話題になる』という勘違いが少なくない。6年ほどTwitterを担当しているが、あくまでもコンテンツやサービス自体に火種になる魅力がないとファンには響かない」という。そのため、最近は商品の企画段階から「中の人」が参画し、盛り上げるための戦略を一緒に練るといったこともしている。

宣伝投稿ばかりだとファンになってもらえない

 セガグループの「中の人」も同じおおむね同じ意見とした上で、「すぐに投稿できると思われているので、急に『今からちょっと拡散してよ』と依頼が来ることもあった」と、悩みを話す。また、「Twitterはどうしても発信用と思われがちだが、メインは接客。こちらから何かを一方的に押し付けるのではなく、お客様の意見や要望を聞いたりする役割も大きい」とセガ「中の人」は続ける。社内からリクエストされるままにPR投稿ばかりをしていては、ファンの心は捉えられないというわけだ。

 タカラトミー「中の人」も、「お客様と触れ合う上で、一方通行の発信にならないように注意している」と話す。徳力氏は「ファンになってもらうためには、長いスパンで日ごろからコミュニケーションを取る必要がある。普段から投稿していないのに、いきなり製品の宣伝だけをしても親しみを持ってもらえない」と分析した。

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