デジタル社会やメディアの総合展SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)が米テキサス州オースティンで2019年3月8日に開幕した。後半はミュージックや映画、芸術などのイベントに移行し、17日まで開催される。2018年は2000以上のセッションに約7万5000人、全体では約43万人もの参加者を集めた。
3月9日は、未来学者のエイミー・ウェブ氏が登壇。2019年から2034年までのデジタル社会のトレンドを予測した。中でも注目を集めたのは、食品スーパーなど、流通業における競争環境の劇的な変化である。食料の前提がテクノロジーによって変わっていく。
最たるものとして、米アマゾン・ドット・コムによる、食品のネット販売、そして食品製造への進出可能性を指摘した。「アマゾンがスーパーの店舗内に植物工場を置いて、消費者の近くで生産するのが当たり前になる。これまでのように豆類や牛肉を国内で遠くまで運んだり、輸出入したりといったことがなくなる。そして従来型の農場、米ウォルマートなど大きな店舗を持った企業をつぶしていく」(ウェブ氏)。
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