前回は、ユニワーク(京都府福知山市)が運営するネットショップ「チームワークアパレル」の象徴性を表現する加工サービスを紹介した。既製品の一部をお店のロゴカラーに取り換え、低コストでお店の個性を表現できるようにした。今回は、客の要望によって始めた一般衣料品の持ち込みユニホーム加工を取り上げる。

ユニホームECのユニワークは、客からの問い合わせで新しいニーズを発見した(写真/Shutterstock)
ユニホームECのユニワークは、客からの問い合わせで新しいニーズを発見した(写真/Shutterstock)

 ユニホームの持つ「機能性」「審美性」「象徴性」という3つの機能のうち、お店や役割の個性を表現する象徴性に注目した「チームワークアパレル」。ユニワークはあるとき、客からの問い合わせで新しいニーズを発見した。すでに保有しているユニホーム用ではないTシャツやポロシャツに象徴性の加工をしてほしい、という要望だった。

 客としては、着慣れたものやサイズ感の分かるもの、信頼しているブランドの商品を使いたい意図があったようだ。実は「他のお店で買ったTシャツに刺しゅうを入れてほしい」という問い合わせは以前からあった。ただ物販を主な収益源としていた当時のユニワークは、自社で購入していない商品の加工を断っていた。

「持ち込み加工サービス」の料金は、ベースアイテムの種類が同じ場合は注文数に寄らず一律3000円の手数料と各種加工代がかかる(提供/ユニワーク)
「持ち込み加工サービス」の料金は、ベースアイテムの種類が同じ場合は注文数に寄らず一律3000円の手数料と各種加工代がかかる(提供/ユニワーク)

 だが改めて考えてみれば、エプロンのインナーや腰巻エプロンの上に着用するトップスは、機能性に対する要求が少ない。また、自社で取り扱っているTシャツやポロシャツは市場では一般衣料品として販売されているものが多い。実質的にユニホームと一般衣料品の垣根はなかった。象徴性を高める様々な加工ができるようになったことで、ユニホームのベースとなるアイテムを持ち込み可能としても、加工だけで収益を得ることも難しくないと同社は考えた。