インフルエンサーマーケティングの導入方法・事例

●導入方法について
 インフルエンサーマーケティングのサービスを提供する会社は、主に(1)インフルエンサープロダクション、(2)インフルエンサーキャスティング会社、(3)インフルエンサーマーケティング会社の3タイプある。

(1)インフルエンサープロダクション
InstagramやTwitterなどのSNSで活動するインフルエンサーのマネジメントやプロデュース、活動内容のサポートを行う。

(2)インフルエンサーキャスティング会社
インフルエンサープロダクションの業務に加え、企業や団体の希望するマーケティングに適したインフルエンサーをキャスティングする。

(3)インフルエンサーマーケティング会社
最適なインフルエンサーの選択と訴求力の高い起用法の提案、効果的なブランド設計、さまざまな角度からの効果測定など、実効性の高いインフルエンサーマーケティングの実現に必要なすべてのサービスが提供できる。

 インフルエンサーに広告タイアップを依頼するに当たり、上記3つのうちどの会社に頼むかは、自社の知識の深さによる。

 インフルエンサーマーケティングに関する知識や経験が豊富で、インフルエンサーの選定と活用、ブランディングまで自前で対応できるなら、後は「インフルエンサー」と契約すれば導入可能だ。その場合、「インフルエンサープロダクション」に依頼すれば、費用を低く抑えられる。

 知識や経験が浅いのならば、「インフルエンサーキャスティング会社」に依頼すれば、費用を比較的低く抑えられる。ただしインフルエンサーの活用やブランディングは自力で行う必要性がある。

 インフルエンサーマーケティングに対する知見をほとんど持っていない場合は、費用は高めになるが、インフルエンサーの選定から活用法、プランデイング、プロジェクトの進捗管理、成果の分析に至るまで、すべてサポートしてくれる「インフルエンサーマーケティング会社」に任せたほうが安心だ。

 なお、LIDDELLが手掛けた事例だけでも、冒頭で紹介した企業の他に、アウディ、アシックス、ドコモ、楽天、キリン、TBS、テレビ朝日、森ビルなど、1000を超える企業がインフルエンサーマーケティングを導入している。

インフルエンサーマーケティングの費用・相場

 導入費用は起用するインフルエンサーのフォロワー数や実績、プロジェクトの規模や展開期間、プロセスや実績の解析精度など、さまざまな条件によって大きく変わる。

 参考だが、一般的な広告代理店の場合、インフルエンサーのギャランティの目安は、1フォロワーに対して3円から8円くらい。1万フォロワーのインフルエンサーなら、1投稿当たり3万円から8万円くらいで取引されている。

 人気インフルエンサーになると、年収1000万円を超える者も多い。中国で3000万フォロワーを持つインフルエンサーがいたり、米国では1ポスト(投稿)5000万円の人気インフルエンサーもいるなど、海外のインフルエンサーマーケティング費用は桁外れの状況になっている。ちなみに日本の中小企業がインフルエンサーマーケティングを始める場合、ある程度の成果を得る目安として、その初期費用はミニマムで50万円くらいを設定するのが適当だろう。

解説・監修

1投稿5000万円も 勢い増す「インフルエンサーマーケティング」とは何か【専門家解説】(画像)
福田 晃一(ふくだ・こういち)氏
LIDDELL 代表取締役 CEO
1979年高知県生まれ。読者モデルを活用したコミュニティマーケティングを展開し、芸能プロダクションとマーケティングによるハイブリッド企業・ツインプラネットを創業。人気タレントの輩出や多数のトレンドの創出、多彩な戦略で「ヒト売れ」なる消費トレンドを築き、2014年、インフルエンサーマーケティングのパイオニアとなるLIDDELLを設立。2万人のインフルエンサーが活躍するプラットフォーム「SPIRIT」をはじめとする、多様なC to Cマーケティングプラットフォームを事業化し、価値観のインフラへと成長するSNS時代に即したソーシャルオーソリティー事業を推進。著書に『買う理由は雰囲気が9割』(2017)、『影響力を数値化 ヒットを生み出す[共感マーケティング]のすすめ 』(2018) がある。

(写真/酒井康治)