世界最大級のスポーツ用品店デカトロンがついに日本に上陸した。この“ニューカマー”は若者の心をつかめるか。アドバイザリーボードのメンバーに読み解いてもらった。

ソニー・ミュージックレーベルズ EPICレコードジャパン 部長
梶 望氏
仏デカトロンはH&M以来10年ぶりとなる大型外資企業の日本上陸ですが、同社のビジネスモデルは日本でも受け入れられるでしょうか。
受け入れられると思います。今の若者の傾向として、好きなブランドはあっても、全身そのブランドで着飾るほどINTOするケースが少なく、“一部だけは好きなブランドで、それ以外はファストファッションでいい”といった傾向も見受けられます。だからこそH&Mなどもうまくいったのだと思います。
そういった意味ではスポーツジャンルでも、ファッション要素としては同じ傾向はみられるものの、スポーツの場合はおしゃれ着としてよりも機能性が求められるので、そこで本質的に高く評価されるかどうか?が肝になるのではと思いました。
「ワークマン」は2018年から若者やカジュアル用途を意識した一般向け新業態「ワークマンプラス」を展開し、好調です。ローコスト経営、ブルーオーシャンを追求する同社の戦略について、ご意見をお聞かせください。
こちらもブランドに固執しない時代だからこそ、機能性と信頼性とコストパフォーマンスで成功できている良い事例かと思います。ただしあくまで個人的な好みですがデザイン性ではデカトロンのほうが優れていると感じていますので、あくまで機能性で圧倒的優位を築くことができるかどうかが勝負の肝になると思います。やっぱ日本の繊維技術はなんだかんだいってもスゴイので。
(写真/Shutterstock)
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